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手術を勧められた母指CM関節症、その前にできること

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親指の付け根が痛くて、瓶のふたも開けられない。ホチキスを押すたびにズキッとくる。そんな日々がもう何ヶ月も続いていませんか?湿布を貼って、注射もして、装具もつけてみた。それでも良くならなくて、ついに病院の先生から「次は手術を考えましょう」と言われたとき、頭の中が真っ白になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、母指CM関節症に対する手術(外科治療)について、「本当に手術しなければいけないのか」「手術前にできることはないのか」という視点でお伝えしていきます。保存療法で改善しないときや日常生活に支障が出ているときに何を考えればいいのか、一緒に整理していきましょう。

院長・吉原

「手術を勧められたけれど踏み切れない」という方が、当院にも多くご来院されます。その不安は当然のことだと思います。手術には確かにリスクもありますし、術後のリハビリや生活制限も覚悟が必要です。でもその前に、まだできることが残っているかもしれない——そう思ってこの記事を書きました

目次

「保存療法で治らない=即手術」ではありません

病院で手術を勧められると、「もうそれしか道がないんだ」と感じてしまいますよね。でも実は、保存療法で思うように改善しなかったからといって、すぐに手術が必要とは限りません。手術の適応には明確な判断基準があり、その基準を正しく理解することがとても大切です。このセクションでは、手術が必要とされる状態とそうでない状態の違い、そして手術を選ぶ前に確認すべきポイントをお伝えします。

手術が検討されるのはこんな状態のとき

整形外科での外科治療が選択肢に上がるのは、一般的に次のような状態が続いているときです。親指の関節が明らかに亜脱臼(ずれ)している場合、白鳥の首のような特徴的な変形が出ている場合、そして保存療法を半年以上続けても痛みや機能障害が改善しない場合などが該当します。

逆に言えば、こうした変化がまだ起きていない段階であれば、外科的な治療に踏み切る必要はない可能性が十分にあります。手術が必要になるのは、親指の付け根の痛みを訴える方全体の10〜20%程度と言われています。つまり、8〜9割の方は保存的な治療で改善できるということです。

手術には種類がある、それぞれの特徴を知っておこう

もし手術を検討するとなった場合、主に行われるのは関節形成術関節固定術の2種類です。関節形成術は手首の小さな骨(大菱形骨)を切除して腱で再建する方法で、術後も親指を動かせる可動域が保てる反面、握力がやや落ちることがあります。関節固定術はスクリューやワイヤーで固定するため力は入りやすくなりますが、可動域は制限されます。

どちらの術式が選ばれるかは、変形の進行度や患者さんの生活スタイルによって異なります。仕事で指をよく使う方、趣味で細かい作業をする方、家事を一手に担っている方では、選ぶべき術式も変わってくるのです。術後は固定期間が4〜8週間ほど続き、その後のリハビリを含めると日常生活に戻るまで3〜6ヶ月かかることも珍しくありません。

手術の前に、本当に「原因」は特定されていますか?

ここで少し立ち止まって考えてみてください。今の治療は、あなたの親指の痛みの「原因」をきちんと特定したうえで行われていますか?湿布を貼ること、注射をすること、装具をつけること——これらはすべて「痛みを和らげる」ための処置です。痛みの根本にある原因にアプローチできていなければ、何をやっても改善しないのは当然のことかもしれません。

30年の臨床経験から言えることがあります。母指CM関節症の原因はひとつではなく、加齢・使いすぎ・ホルモンバランスの変化・過去のけが・遺伝的要因など、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。そしてその組み合わせは、患者さんによってまったく異なります。だからこそ、原因を特定しないまま治療を進めても、なかなか良くならないのです。

「検査なし」の治療院には要注意です

当院に初めていらっしゃる方の中には、「これまで何軒もまわったけれどよくならなかった」とおっしゃる方が非常に多いです。話を聞いてみると、どの院でも検査をほとんどされていなかった、というケースが目立ちます。検査をせずにマッサージや電気治療だけを繰り返していても、根本的な改善には結びつきません。

コンパスを持たずに山に登ろうとするようなものだと私は思っています。どこを目指せばいいかわからないまま歩いても、山頂にはたどり着けません。原因がわかってはじめて、改善への道筋が見えてくるのです。

手術を回避するために、整体でできること

「手術はできるだけ避けたい」というのは、多くの方の正直な気持ちだと思います。その思いは、決して逃げではありません。手術にはリスクも伴いますし、術後の生活制限が生活の質を大きく下げることもあります。保存療法の選択肢をすべて試し切ったと言えるかどうか、もう一度確認してみる価値は十分にあります。

当院では、足底重心測定器(ピドスコープ)をはじめとした5種類の検査で、現在のお身体の状態を可視化します。整形外科的検査や筋力検査も行い、症状の本当の原因を特定したうえで施術計画を立てます。手だけを診るのではなく、骨格全体・筋肉のバランス・姿勢・歩行パターンまでを含めた全身の視点で原因にアプローチするのが、当院の整体の特徴です。

こんな方が当院に来られて改善されています

当院では、これまでに次のような経緯を経てご来院される方が多くいらっしゃいます。

  • 整形外科で「手術を勧められたが踏み切れない」と来られた方
  • ステロイド注射を繰り返したが効果が薄れてきた方
  • 装具療法を続けているが日常生活がかえって不便になっている方
  • 複数の治療院を転々としてきたが改善が見られなかった方
  • 家事・仕事・趣味に支障が出て困っている方

こうした方々が、丁寧な検査と根本へのアプローチによって「手術をせずに済んだ」とおっしゃっていただけるケースが出てきています。もちろん全員ではありませんし、状態によっては医療機関との連携が必要なこともあります。ただ、手術を検討するその前に、一度しっかり原因を調べてみる価値は十分あると考えています。

手術後のリハビリと生活制限、知っておいてほしいこと

手術を選んだ場合に何が待っているのかについても、事前に知っておくことは大切なことだと思います。手術を受けること自体がゴールではなく、その後のリハビリと日常生活への復帰がもっとも重要なプロセスだからです。

術式にもよりますが、手術後はまず固定期間が設けられます。この間は患部を使うことができず、家事・仕事・趣味活動が大幅に制限されます。その後リハビリが始まりますが、親指の感覚や握力が完全に戻るまでには時間がかかり、場合によっては術前の機能を完全には取り戻せないこともあります。「手術さえすれば元通り」という期待を持ちすぎると、術後の現実とのギャップに苦しむことになりかねません。

それでも手術が必要なケースは確かにある

誤解してほしくないのですが、手術が不要だと言いたいわけではありません。変形が大きく進んでしまった状態、亜脱臼が著明な状態、保存療法を十分に試みても改善がまったく見られないケースでは、外科治療が最善の選択肢になることがあります。大切なのは、「手術ありき」でも「手術拒否ありき」でもなく、自分の状態をしっかり把握したうえで判断することです。

そのために必要なのが、きちんとした検査と誠実な説明です。原因が特定でき、今の状態が正確に把握できていれば、手術を選ぶ場合も、もう少し保存的な治療を続ける場合も、自信を持って判断することができます。

親指の痛み、一人で抱え込まないでください

「もう何年も我慢してきた」「どこに行っても変わらなかった」「手術しかないと言われてしまった」——そんな言葉を、外来でも整体院でもよく耳にします。痛みを抱えて生活することがあたりまえになってしまっている方も、少なくありません。でも、あきらめる必要はないと思っています。

当院の施術は、国家資格を持つ院長が問診から検査、施術、アフターフォローまで一貫して担当します。施術者によって技術にばらつきが出る心配もなく、来院のたびに一から説明し直す手間もありません。あなたの経過を継続的に把握しながら、ともに改善に向けて取り組んでいける体制を整えています。

料理やガーデニング、細かい手仕事。当たり前にできていたことが、また当たり前にできるようになってほしい。そのお手伝いができるなら、これほど嬉しいことはありません。手術の前に、ぜひ一度ご相談ください。一人で悩まず、いつでも連絡をください。


院長:吉原

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