
お気軽にご相談ください!


こんにちは、広島の整体院シェルパ院長の吉原です。今日は「親指の付け根が痛くて、病院でX線(レントゲン)を撮ってきたけど、結果の意味がよくわからない」という方に向けて書いています。
診察室でお医者さんから「骨棘がありますね」「ステージIIですね」と言われて、うなずきながらも「…どういうこと?」と頭の中がはてなだらけのまま帰宅した、なんてことはありませんか?
母指CM関節症は40代以降の女性に多くみられる手の症状で、X線検査がその診断の要になります。同じ「親指の付け根が痛い」という訴えでも、腱鞘炎と混同されることがあるため、正確に知っておくことがとても大切なんです。


整体院にも「病院でレントゲンを撮ってきたけど、説明がよくわからなかった」という方がよく来られます。X線の結果が何を意味するのかを知ることは、これからの治療を選ぶうえでとても重要なこと。今日はできる限りわかりやすくお伝えしますね
X線検査というのは、骨の状態を白黒の画像で映し出す検査です。親指のCM関節(手首に近い側の付け根の関節)に変化が起きているかどうかを確認するために使われます。整形外科に行くと、ほぼ必ずと言っていいほどこの検査が行われます。
では、X線画像で具体的に何をチェックするのでしょうか。大きく分けると次の3つです。
「隙間が狭くなっている=軟骨がすり減っている」ということです。直接骨どうしがぶつかり合うようになるため、動かすたびに痛みが出るようになります。
X線検査の結果、医師が「ステージI」や「ステージIII」と表現することがあります。これはEaton(イートン)分類と呼ばれるもので、X線画像を見ながら症状の進行度合いを4段階で評価したものです。
難しい話ではないので、ひとつずつ確認していきましょう。
ステージIは、X線画像ではっきりした異常が認められない初期段階です。関節の隙間が広がっているように見えることもあり、これはじん帯がゆるみ始めているサインです。「手を酷使したときだけ痛む」という状態がこのあたりに相当することが多いです。
ステージIIになると、関節の隙間がわずかに狭くなりはじめ、骨棘が2mm未満の小さなサイズでできていることがX線で確認されます。日常的に親指を使う動作——たとえばペットボトルを開けたり、スマートフォンを操作したりするときに痛みを感じるようになってきます。
ステージIIIでは、関節の隙間がさらに狭くなり、2mm以上の骨棘が確認されます。骨の硬化や骨嚢胞(こつのうほう)という小さな空洞が骨の中にできることもあります。痛みが強くなり、日常生活にも支障が出てきます。
ステージIVはCM関節だけでなく、隣接する関節(STT関節)にまで変化が広がった状態で、著しい変形が認められます。このステージになると手術が検討されることもあります。ただし、画像の変化と実際の痛みが必ずしも一致しないこともあるので、「ステージが進んでいるから必ず手術」とは限りません。
| ステージ | X線での主な所見 | 症状の目安 |
|---|---|---|
| Stage I | ほぼ正常。関節裂隙がやや開大することも | 使いすぎた時だけ痛む |
| Stage II | 関節裂隙の軽度狭小化、2mm未満の骨棘 | 日常動作で痛みが出やすい |
| Stage III | 裂隙のさらなる狭小化、2mm以上の骨棘、骨硬化・骨嚢胞 | 強い痛み・関節の動きが制限される |
| Stage IV | CM関節+STT関節に変形・著明な骨棘 | 重度の痛み・機能障害 |
「親指の付け根が痛い」という症状は、実は腱鞘炎でも起こります。特にドケルバン腱鞘炎(橈骨茎状突起部腱鞘炎)は、痛む場所が非常に似ているため、自己判断では区別がつきにくいのです。
では何が違うのかというと、腱鞘炎はX線では骨の変化が写らないという点です。腱と腱鞘という軟らかい組織の炎症なので、骨の画像には映ってこないのです。逆に言えば、X線で骨棘や関節裂隙の狭小化が確認されれば、腱鞘炎ではなくCM関節の変化であるということが分かります。
整形外科でX線を撮ることで、この2つの区別がある程度つくようになります。とはいえ、両方が同時に起きているケースもありますし、関節リウマチとの鑑別が必要なこともあります。だからこそ、自己判断ではなく専門家に診てもらうことが大切です。
X線でステージIIIや骨棘ありと言われた方が、いちばん不安に思うのは「もう治らないの?」という点ではないでしょうか。これはとても多いご質問です。
正直に言います。X線で見える骨の変形そのものを元に戻すことは、手術を除けば現時点では難しいです。しかしだからといって、「痛みが消えない」「日常生活が不便なまま」ということにはなりません。
骨の形が変わっていても、周囲の筋肉や靭帯の状態、関節の使い方を改善することで、痛みは十分に軽減できます。臨床の場でも、ステージIIやIIIの方が適切なケアで日常生活を問題なく送れるようになった例は決して珍しくありません。
X線の画像はあくまで「今の骨の状態の記録」です。そこに映っている変化は過去の蓄積ですが、これからの選択次第で痛みとのつき合い方は変えていけます。
整形外科でX線検査を受けて診断がついた後、「湿布と安静で様子をみましょう」と言われることは少なくありません。保存療法として間違いではないのですが、「原因に対してアプローチしている」とは言いにくい部分もあります。
整体では、X線では映らない部分——筋肉のアンバランス、関節の動き方の癖、姿勢からくる手全体への負荷のかかり方——にアプローチします。CM関節にかかる余計な負担を減らし、周囲の組織が正しく機能できるよう整えることが目的です。
当院では初回から丁寧な問診と検査を行い、X線画像から得られる情報もうかがいながら、一人ひとりの状態に合った施術計画を立てています。「整形外科には行ったけどなかなか改善しない」という方が当院を頼ってくださることも多く、検査と整体の組み合わせで改善につながるケースをたくさん経験してきました。
私が治療家を目指したのは、自分自身の体の痛みと向き合った経験がきっかけです。高校生の頃、股関節の痛みで大好きだった陸上をやめざるを得なかった。病院をいくつも回っても原因不明と言われ続け、その場しのぎの治療に費やした時間と悔しさは今でも忘れられません。
その経験があるから、患者さんに「原因がわからないまま、なんとなく治療を続ける」ことをさせたくないんです。
痛みには必ず原因があります。その原因を丁寧に探すことが、遠回りのようで最も確実な改善への道だと信じています。
X線の結果を見ながら「どうしたらいいんだろう」と不安に感じている方は、一人で抱え込まないでください。「病院の言っていることが正直よく分からなかった」という方もぜひ気軽に相談してください。
いつでもご連絡をお待ちしています。

