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MRIで何がわかる?母指CM関節症の検査を解説

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「病院でMRIを撮りましょうと言われたけど、本当に必要なの?」そんな疑問を持ってこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。親指の付け根が痛む母指CM関節症は、レントゲンだけで診断できる場合もありますが、状況によっては画像検査をさらに深掘りすることが大切になってきます。

整形外科でいきなりMRIと言われると、「そんなに重症なのか」「費用はどのくらいかかるのか」と不安になるのは当然です。でも、MRIが必要かどうかにはちゃんとした理由があります。今回はその理由を、30年以上の臨床経験をもつ柔道整復師の立場からわかりやすくお伝えします。

院長:吉原

親指の付け根の痛みは、実は原因がひとつとは限りません。レントゲンで「異常なし」と言われても痛みが続いているケース、逆にMRIで初めて正確な状態が把握できたケースを、これまで何度も経験してきました。検査の意味をしっかり理解することが、根本改善への第一歩だと私は思っています

目次

母指CM関節症の診断はレントゲンが基本

まず大前提として、親指付け根の関節に起こる変形性関節症であるこの症状の診断は、レントゲン検査(X線)が基本となります。レントゲンでは関節の隙間が狭くなっていないか、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のトゲができていないか、関節が亜脱臼していないかなどを確認します。多くのケースでは、問診・触診・レントゲンの3つを組み合わせることで診断がつきます。

レントゲンだけでは判断が難しい場面もある

ただ、レントゲンは「骨」の状態しか映し出すことができません。関節の中にある軟骨、靭帯、滑膜(かつまく)といった「軟部組織」と呼ばれる骨以外の組織の状態は、レントゲンだけでは確認できないのです。症状の初期段階では骨の変化がまだ出ていないこともあり、「レントゲンでは異常なし」と言われながら痛みが続く方も珍しくありません。そのような場合に活躍するのが、MRIやCTといった追加の画像検査です。

MRIが必要になるのはこんなとき

それでは、具体的にどのような状況でMRI検査が必要になるのでしょうか。大きく分けると「より詳しく関節の状態を知りたいとき」と「他の病気と区別したいとき」の2パターンがあります。ここではそれぞれの状況について、できるだけかみ砕いて説明していきます。

軟骨や靭帯の状態を詳しく確認したいとき

MRIは軟骨や靭帯、関節液(水腫)、滑膜の炎症具合など、レントゲンでは見えない軟部組織の状態を鮮明に映し出すことができます。たとえば「痛みは強いのに、レントゲンではそれほど変形していない」というケースでは、軟骨の損傷や靭帯の緩みがすでに起きていることがあり、MRIで初めてその状態が明らかになることがあります。

また、病期の進行度(Eaton分類というステージ分け)をより正確に評価したい場合にも、MRIが役立ちます。手術を検討するかどうかの判断材料にもなるため、症状が進行していると考えられる場合は特に重要な検査です。

他の疾患との鑑別が必要なとき

親指付け根の痛みは、この症状だけが原因ではないことがあります。よく似た症状が出る代表的な疾患として、次のようなものが挙げられます。

  • ドケルバン腱鞘炎(親指側の手首の腱鞘炎)
  • 関節リウマチ(自己免疫疾患による関節炎)
  • 舟状骨と大菱形骨の間の関節(STT関節)の変形
  • 手根管症候群(正中神経の圧迫)

これらは治療の方針がそれぞれまったく異なります。特に関節リウマチとの鑑別は非常に重要で、見逃すと症状が急速に悪化してしまうリスクがあります。リウマチの疑いがある場合は血液検査(リウマトイド因子など)と合わせて、MRIで関節の炎症や滑膜の状態を確認することが求められます。

ドケルバン腱鞘炎との鑑別については、腱鞘炎の専門ページもぜひ参考にしてみてください。痛みの場所や動作パターンが似ているようで、原因はまったく異なる場合があります。

「整骨院や整体院に通っているけど、MRIは必要?」という方へ

整骨院や整体院に通いながら「MRI検査が必要かどうか」と調べている方も多いと思います。これは非常に大事な視点です。実は、画像検査なしに施術を進めることが問題になる場面があります。

画像がないと見えないリスクがある

症状の程度によっては、整体や手技療法では対応が難しい状態になっていることがあります。たとえば靭帯が大きく損傷していたり、骨の変形が重度に進行していたりする場合、施術の刺激によって症状を悪化させてしまうリスクがゼロではありません。こうした場合には、MRIやレントゲンによる画像診断を行ったうえで整形外科との連携が必要になります。

当院でも、症状の状態によっては整形外科への受診をお勧めすることがあります。画像検査と整体院での施術は対立するものではなく、お互いの強みを活かして組み合わせることで、より確実な改善が期待できます

「MRIが必要かどうかわからない」そのモヤモヤを解消する方法

MRIが必要かどうかを自分で判断するのは難しいですよね。「とりあえず様子を見よう」と後回しにしているうちに、症状が進行してしまうケースを私はたくさん見てきました。判断に迷ったときこそ、専門家に相談することが大切です。

当院では、整形外科検査や独自の多角的検査を通じて現在の状態を可視化します。その結果をもとに「整形外科での画像検査が必要かどうか」を含めた今後の方針を、わかりやすくお伝えしています。1人で抱え込まず、まず状態を正確に把握することが、最短ルートでの改善につながります。

レントゲンとMRIで何が違うのか、整理してみると

ここで改めて、2つの検査の違いを整理しておきましょう。

検査わかること主な用途
レントゲン(X線)骨の形、隙間の幅、骨棘・亜脱臼の有無基本的な診断・病期の確認
MRI軟骨・靭帯・滑膜・関節水腫など軟部組織の状態詳細な評価・他疾患との鑑別
CT骨の立体的な形状・骨棘の詳細手術前の精密評価
血液検査炎症反応・リウマトイド因子などリウマチ鑑別・重症度評価

MRIは放射線を使わない安全な検査ですが、検査時間がかかること、費用が高め(保険適用でも数千円〜)なこと、金属製の体内インプラントがある場合は受けられないケースがあることなど、いくつか注意点もあります。医師と相談しながら必要性を判断していくことが重要です。

親指の痛みを放置するとどうなるのか

「まだ我慢できるから」とそのままにしておくのは、実はかなり危険です。この症状は進行性の疾患であり、適切な対処をしないと症状が慢性化・重症化していきます。進行の段階はEaton分類でステージⅠ〜Ⅳに分けられており、ステージが上がるにつれて関節の変形が大きくなり、保存療法での改善が難しくなっていきます。

ステージⅢ・Ⅳまで進行すると手術が選択肢になる場合もありますが、術後のリハビリや生活制限が必要になったり、完全に機能が戻らないケースもあります。「まだ大丈夫」と感じている今が、最も改善しやすいタイミングかもしれません。早めに専門家に診てもらうことが、結果的に最も手間とコストがかからない選択です。

整体院シェルパの考える「正しい検査」のあり方

私が整体院を開いてから、ずっと大切にしていることがあります。それは「原因がわからないまま施術をしない」ということです。

検査なき施術は「コンパスなしの登山」と同じ

どんな症状であっても、原因がわからないまま治療を進めることは、コンパスなしに山に登るようなものだと私は思っています。行き当たりばったりの施術では、たとえ一時的に楽になったとしても、同じ症状を繰り返すことになってしまいます。当院では、問診・触診・整形外科検査・重心検査・筋力検査など、複数の角度からあなたの状態を把握し、必要に応じて整形外科への受診もご提案しています。

「MRIを撮ってきたけど、その後どうすればいいかわからない」方も歓迎です

整形外科でMRIを撮った後、「とりあえず様子を見ましょう」「湿布を続けてください」とだけ言われて、次のステップが見えないまま困っている方も実際に来院されています。画像検査の結果を持参していただければ、その結果をもとに当院での施術方針を一緒に考えることができます。MRIの結果と整体の相性は、決して悪くありません。むしろ、画像で状態が明確になっているほど、施術の精度が上がります。

こんな方はぜひ一度ご相談ください

次のような状況に当てはまる方は、ぜひ一度当院までご連絡ください。一人で抱え込まず、まず現状を整理するところから一緒に始めましょう。

  • 整形外科でMRIを勧められたが、その意味が今ひとつわからない
  • レントゲンでは異常なしと言われたのに親指の痛みが続いている
  • ドケルバン腱鞘炎か、それとも別の原因なのか判断がつかない
  • リウマチかもしれないと言われ、不安で仕方がない
  • 整骨院や整体院で施術を受けているが、なかなか改善しない
  • MRIの結果を持っているが、次のステップが見えない

親指の付け根の痛みは、日常生活のありとあらゆる場面に影響します。ペットボトルのフタを開けるとき、料理をするとき、スマートフォンを操作するとき。そのひとつひとつに「また痛い」と感じていては、毎日の生活がつらくなるのは当然です。

あなたの痛みの原因をきちんと把握すること、それが改善への第一歩です。「MRIを撮るべきかどうか」「自分の状態はどのくらい深刻か」、そのどちらの疑問にも、できる限り正直にお答えします。どうか一人で悩まずに、いつでもお声がけください。


院長:吉原

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