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「最近、親指の付け根が痛くてペットボトルのフタが開けられない」「病院に通っているのに、なかなか動かしにくさが取れない」そんなお悩みを抱えていませんか。実は、こうした親指の根元の痛みや動かしにくさは、母指CM関節症が原因であることが多いのです。
整形外科では「リハビリをしましょう」と言われたものの、具体的に何をどうすればいいのか、よくわからないまま帰宅してしまう方は少なくありません。今回は、通院中の方にも、これから治療を考えている方にも参考にしていただける内容をお届けします。
また、親指の痛みには腱鞘炎が絡んでいるケースもあり、区別と対処が重要です。ぜひ最後まで読んでみてください。


毎日の生活の中で「ちょっとした動作」ができなくなるのは、想像以上につらいもの。開院以来、手の痛みで来院される方は後を絶ちません。特に50代以降の女性に多いこの症状、適切なケアで必ず改善の道は開けます。焦らず、一緒に取り組んでいきましょう
母指CM関節症とは、親指の付け根にある関節(母指手根中手関節)の軟骨がすり減り、炎症や変形が起きる状態のことです。この関節は日常生活の中で非常に頻繁に使われる場所であるため、一度傷んでしまうと痛みがなかなか引かず、生活の質に大きく影響します。
症状が出やすいのは、閉経後の女性です。女性ホルモン(エストロゲン)の減少が靭帯や関節の安定性を低下させることが一因とされています。発症のピークは50代から60代。「年齢のせいだから仕方ない」と我慢している方もいますが、それは大きな誤解です。
適切なケアをせずに放置すると、関節の変形が進行し、最終的には手術が必要になることもあります。早期に対処することが、根本改善への最短ルートです。
次のような経験がある方は、この関節に問題が起きているサインかもしれません。日常のなかで「あ、これだ」と思い当たることがあれば、ぜひ参考にしてください。
これらの動作に共通しているのは、親指を「つまむ・握る・ひねる」という動きです。まさにCM関節に最もストレスがかかる動作であり、こうした痛みは見過ごしていいサインではありません。
「リハビリをしましょう」と言われても、どんな意味があるのかわからなければ続けられませんよね。ここでは、リハビリが症状改善に効く理由について、わかりやすくお伝えします。母指CM関節症に対する機能訓練は、主に痛みの緩和と関節の安定性回復という2つの目的で行われます。
CM関節は靭帯と周囲の筋肉によって支えられています。軟骨がすり減って関節が不安定になると、周囲の筋肉が緊張し続けるため、さらに動かしにくさが増すという悪循環に陥ります。
リハビリでは、この悪循環を断ち切るために、緊張した筋肉をほぐしながら、弱った筋肉に少しずつ力をつけていくことを目指します。筋肉のバランスが整ってくると、関節への負担が減り、痛みが出にくい状態へと変化していきます。
痛みがあると「動かすと悪化するのでは」と心配になる方も多いです。ただ、過度な安静は血行を悪化させ、筋力低下につながります。適切な強度で動かすことで、関節液の循環がよくなり、炎症を落ち着かせながら機能を回復させることができます。
「どこまで動かしていいか」がわかりにくい点が、自己流ケアの難しさです。痛みの程度に応じた段階的なアプローチが重要で、これは通院リハビリと自宅ケアを組み合わせることで、より効果が上がります。
病院や治療院に通うだけでなく、自宅でのセルフケアを組み合わせることが改善のスピードを大きく左右します。ただし、痛みが強い急性期には無理に動かさないことが大前提です。以下は、炎症が落ち着いた状態で試していただける内容です。
親指を手のひら側に引き寄せる筋肉(母指内転筋)は、CM関節症になると過度に緊張していることが多いです。反対の手を使って、親指をやさしく手の甲側に開くように10〜15秒かけて伸ばします。これを1日2〜3セット、無理のない範囲で行ってみてください。
「少し伸びているな」と感じる程度がちょうどよく、痛みが出るほど引っ張るのは逆効果です。気持ちよく伸びるところでキープするのがコツです。
親指と小指の先をそっと合わせるような「対立運動」は、CM関節本来の動きを促す機能訓練として有効です。ゆっくりと合わせてゆっくり開く動作を、1日10回程度繰り返してみましょう。
焦って回数を増やすより、「丁寧に・ゆっくり」を意識することが改善への近道です。
朝のこわばりがつらいという方には、動かす前にお湯に手をつけて温める「ウォームアップ」がおすすめです。38〜40℃程度のぬるめのお湯に3〜5分手を浸すだけで、関節の動きがスムーズになります。
入浴中に行うのも理にかなっています。身体が温まった状態のほうが、筋肉や靭帯が柔らかくなり、同じ運動でも効果が高まります。
「親指が痛い」という訴えは、実は母指CM関節症だけではなく、腱鞘炎(ドケルバン病)と混在していることがよくあります。腱鞘炎は、親指を動かす腱とそれを包む鞘(さや)が炎症を起こした状態で、症状が似ているため誤解されやすいのです。
ドケルバン病の場合、手首から親指にかけての痛みが主体で、「フィンケルシュタインテスト」という特定の動作で鋭い痛みが出ます。CM関節症は関節そのものの深部痛や変形が特徴です。どちらが原因かによって、最適なリハビリの内容も変わってきます。
「自分でも区別がつかない」という方がほとんどではないでしょうか。だからこそ、検査によって原因を正確に特定することが欠かせません。両方が合わさっているケースも珍しくなく、正確な診断なしに闇雲に動かし続けることは、かえって悪化につながる可能性があります。
当院には「整形外科に通っているのに良くならない」「ストレッチを続けているのに変わらない」という声を持った方が多く来院されます。経験上、改善が遅れる方にはいくつかの共通点があります。
先ほども触れましたが、痛みの原因が「CM関節症だけ」という方は意外と少ないです。腱鞘炎、手首の筋膜の緊張、さらには肩や肘のバランス異常が手の痛みを引き起こしているケースもあります。手だけを見ていては、全体像が見えてきません。
手の痛みは、全身のバランスの問題が末端に現れていることも多いのです。特に当院では、足底重心の測定や全身の筋力バランス検査も組み合わせることで、「なぜ痛みが出ているのか」を多角的に追っていきます。
電気治療や湿布、痛み止めは、痛みを一時的に抑える効果があります。しかしながら、それだけでは関節の安定性や筋力バランスの改善にはなりません。痛みが取れた状態を「治った」と思い、ケアをやめてしまうと再発を繰り返すことになります。
根本改善とは、痛みがなくなるだけでなく、同じ状態に戻らないための身体を作ることです。そのためには、原因を特定したうえで、段階的なリハビリと生活習慣の見直しが不可欠です。
インターネットで見つけたストレッチをそのまま試しても、それが今の自分の状態に合っているとは限りません。同じ「CM関節症」でも、関節の変形の程度、筋力のアンバランスの状態、生活背景は人によって異なります。
自分の身体に合ったアプローチを、専門家のもとで確認しながら行うことが、遠回りのようで実は最も早い改善への道です。
整体院シェルパでは、単に「手を治す」ではなく「なぜ手に問題が起きているのか」を全身から読み解くアプローチを取っています。30年以上の臨床経験の中で見えてきたのは、手の痛みは手だけを見ていては解決しないというシンプルな事実です。
足底重心測定器(ピドスコープ)による重心の偏り、筋力検査、整形外科的テストなど、5種類以上の検査を組み合わせることで、症状の根本原因を特定します。検査の結果は患者さんご本人にも丁寧に説明しますので、「自分の身体で何が起きているか」が明確になります。
原因がわかれば、改善への道筋も見えてきます。これが当院の施術の起点です。
柔道整復師の国家資格を持ち、治療家歴30年以上の院長が、問診から検査・施術・セルフケア指導まですべてを一貫して担当します。来院するたびに担当者が変わる心配がなく、身体の変化を細かく共有しながら施術を進めていくことができます。
手技による施術だけでなく、患者さんの状態に合わせた運動療法を組み合わせることが当院の強みです。施術を受けるだけでなく、自宅でできるセルフケアも具体的にお伝えしますので、通院と自宅ケアの両輪で改善を目指していただけます。
「いつになったら楽になるの?」という疑問は、多くの方が最初に感じることです。正直に言えば、改善のスピードは症状の進行度や年齢、日常生活での手の使い方によって大きく異なります。ただ、目安として知っておいていただきたいことがあります。
初期〜中期の段階で適切なケアを始めた場合、多くの方で3〜4ヶ月以内に日常生活の支障がかなり改善されます。進行が著しいケース、変形が強いケースでは、改善に6ヶ月以上かかることもありますが、それでも「何もしない」より「今すぐ始める」ほうが確実に経過は良くなります。
大切なのは「どのくらいで治るか」よりも、「今の自分に必要なことは何か」を正確に把握することです。そのためにこそ、最初の検査が重要なのです。
「最終的に手術しかないと言われた」という方が、当院にも来られます。手術を否定するわけではありませんが、保存療法(手術以外の治療)で十分な改善を得られるケースは決して少なくありません。
手術を決断する前に、整体やリハビリで改善の余地がないかを確認することは、とても大切なプロセスです。当院でも、「手術の前に試してみよう」と来院され、手術を回避できた方が複数いらっしゃいます。
もちろん、全員に同じ結果が出るわけではありません。ただ、選択肢を広げることで、あなた自身が納得のいく決断ができるはずです。一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
親指の付け根の痛みって、地味なようでいて、実は生活のいたるところで影響が出るんですよね。料理のとき、洗濯のとき、ちょっとしたものをつかむとき、そのたびに痛みが走る日々は、じわじわと気持ちを消耗させます。「年だから仕方ない」と我慢している方に、ぜひ伝えたいことがあります。
原因が正しく特定され、それに合った対処が行われれば、多くの場合は必ず改善の手がかりが見えてきます。これは30年以上の臨床経験の中で実感していることです。一人で悩み続けるより、一度きちんと検査を受けてみることが、あなたの手を守る第一歩になります。遠慮なく相談にいらしてください。

