
お気軽にご相談ください!


こんにちは、整体院シェルパ院長の吉原和彦です。皆さんの中に、雨が降る前になると腰や足のしびれが強くなるという経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか。実は当院にも、天気が崩れると症状が悪化するという脊柱管狭窄症の患者さんが多くいらっしゃいます。今日はこの不思議な関係について、私の30年以上の臨床経験をもとにお話しさせていただきます。


気のせいではなく、天候と症状には医学的な関係があるんです
脊柱管狭窄症をお持ちの方が天候の影響を受けやすいのには、はっきりとした理由があります。低気圧が近づくと大気圧が下がり、体を外から押す力が弱くなります。すると血管が拡張して神経を圧迫しやすくなるのです。また気圧の変化は自律神経のバランスを乱し、痛みに敏感になる状態を作り出します。さらに寒さや湿度の上昇も筋肉を硬くし、血行を悪くする要因となります。こうした複数の要因が重なることで、いつもより痛みやしびれを強く感じてしまうのです。
実際に当院の患者さんからも、台風が近づくと足が重くなる、雨が降り始めると腰が痛くなるといった声を数多くいただいています。これは決して気のせいではなく、体が正直に気圧の変化に反応しているという証拠なのです。
私たちの体は常に大気圧という外からの圧力を受けています。通常は約1013ヘクトパスカルの圧力が体全体にかかっているのですが、低気圧になるとこの圧力が下がります。体の内側からの圧力は変わらないため、血管や組織が膨張しやすくなり、すでに狭くなっている脊柱管の中で神経がさらに圧迫されてしまいます。脊柱管狭窄症の方は元々神経の通り道が狭いため、わずかな圧迫の変化でも症状として現れやすいのです。
気圧の変化は耳の奥にある内耳という器官で感知されます。この情報が脳に伝わると、自律神経が反応して体を環境に適応させようとします。しかし急激な気圧の変化に対して自律神経が乱れると、交感神経が優位になって血管が収縮し、血流が悪くなります。血流が悪くなると筋肉が硬くなり、痛みを感じる物質が溜まりやすくなるのです。また自律神経の乱れは痛みの閾値を下げるため、普段なら我慢できる程度の刺激でも強く痛みを感じてしまいます。
雨の日は気温が下がり湿度が上がるため、体が冷えて筋肉が硬くなりやすい状態になります。筋肉が硬くなると血管も圧迫され、血液の循環が悪くなります。血液循環が悪くなると酸素や栄養が十分に届かず、老廃物も溜まりやすくなるため、痛みやしびれが強くなるのです。特に高齢の方は体温調節機能が低下しているため、天候の影響を受けやすい傾向があります。
天気が悪くなる前から意識的に体を温めることが大切です。入浴はシャワーだけで済ませず、38度から40度のぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう。湯船に浸かることで体の芯から温まり、血液循環が改善されます。また腰やお尻の周りにカイロを貼るのも効果的です。ただし低温やけどには注意が必要ですので、直接肌に当てず衣類の上から使用してください。温かい飲み物を摂ることも体の内側から温める良い方法です。
痛みがあるとつい安静にしたくなりますが、動かせる範囲で体を動かすことが症状改善につながります。室内でできる軽いストレッチや体操を行い、筋肉の柔軟性を保ちましょう。特に股関節や足首を動かすことで下半身の血流が改善されます。ウォーキングも効果的ですが、雨の日は無理せず室内で足踏みをするだけでも構いません。大切なのは毎日少しずつでも続けることです。
天気予報をチェックして低気圧が近づいているときは、いつもより一枚多く着込むようにしましょう。特に腰回りとお腹を冷やさないことが重要です。腹巻きやレッグウォーマーを活用するのもおすすめです。室内では暖房や除湿器を使って快適な温度と湿度を保ちましょう。エアコンの風が直接当たると体が冷えますので、風向きにも注意してください。
自律神経を整えるために、規則正しい生活リズムを心がけましょう。十分な睡眠は自律神経のバランスを保つために欠かせません。就寝時間と起床時間をできるだけ一定にすることで、体内時計が整います。食事では体を温める食材を積極的に摂りましょう。生姜、ニンニク、根菜類などは血行を促進する効果があります。また水分不足も血液循環を悪くしますので、こまめに水分補給をすることも大切です。
天候は確かに症状を悪化させる要因の一つですが、脊柱管狭窄症そのものの根本的な原因は別にあります。開院以来、当院には多くの脊柱管狭窄症の患者さんが来院されていますが、30年の臨床経験から言えるのは、原因は一つではなく複数の要因が複雑に絡み合っているということです。反り腰や股関節の使い方の問題、筋力バランスの崩れ、歩き方の癖、足指や足首の機能低下など、様々な要因が積み重なって発症します。天候による症状の変化に一喜一憂するよりも、こうした根本原因に目を向けることが本当の改善への道なのです。
当院では何よりも検査を重要視しています。天候によって症状が変化するという情報も含めて、患者さんそれぞれの置かれた環境や既往歴などを丁寧にお聞きします。そして足底重心測定器をはじめとする独自の客観的検査や整形外科検査などを行い、脊柱管狭窄症の本当の原因を見つけ出します。原因がわかるから改善する道が見えてくるのです。
検査結果をもとに治療計画を立て、わかりやすく説明します。患者さん自身が自分の状態を把握し、目標をもって治療に取り組むことが根本改善の結果につながることは経験上間違いないです。国家資格を有し治療家歴30年以上の院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。
当院は検査から施術まで院長が一貫して行っているため、天候による症状の波も含めて身体の変化を見逃すことがありません。変化を共有しお互いに確認しながら治療を進めていく一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。当院の整体施術と脊柱管狭窄症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。
雨が降るたびに痛みやしびれが増すという生活は本当につらいものです。天気予報を見るたびに不安になったり、外出を諦めたりすることもあるでしょう。しかし適切な対策と根本的な治療によって、天候の影響を受けにくい体を作ることは可能です。
これまで病院やほかの治療院でよくならなかったとしても決してあきらめないでください。脊柱管狭窄症は早めに対処すればするほど、改善までの期間も短くなります。一人で悩むことなく、お早めにご相談ください。あなたの症状を理解し、天候に左右されない快適な毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

