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こんにちは、整体院シェルパ・広島院の吉原です。最近、「瓶のフタが開けにくくなった」「タオルを絞るときに親指の付け根がズキッとする」というお悩みを持って来院される方が増えています。もしかしたら、あなたも同じような経験をされているのではないでしょうか。
親指の付け根に起こる母指CM関節症は、特に40〜60代の女性に多く見られる症状です。家事をやめるわけにはいかないのに、動くたびに痛みが出る。そのつらさは、経験した人にしかわからないものがあります。
今回は、サポーターや装具を上手に活用しながら、日常生活の痛みをどう乗り越えるか、そして根本から改善するためには何が大切かについて、わかりやすくお話しします。


当院にも「サポーターを買ったけど、どれが自分に合っているかわからない」「つけっぱなしでいいの?」と悩みながら来院される方がいます。選び方ひとつで痛みの感じ方が変わることも多いので、ぜひ最後まで読んでみてください
親指の付け根にある「CM関節(手根中手関節)」という部位が、加齢や繰り返しの動作によって摩耗し、炎症や痛みを引き起こす状態が母指CM関節症です。整形外科でそう診断を受けた方もいれば、「なんとなく親指が痛い」という状態のまま、はっきりした診断を受けていない方もいます。症状が進行すると、親指がうまく動かせなくなるほど状態が悪化するケースもあるため、早めの対処がとても重要です。
日常生活の中で、次のような場面に心当たりがある方は、この関節に負担がかかっているサインかもしれません。思い当たるものがあればチェックしてみてください。
これらは、親指でつまんだり押さえたりする動作の際にCM関節に力がかかることで起きる典型的なサインです。「年だから仕方ない」と放置するのではなく、原因を理解したうえで対策を取ることが大切です。
サポーターや装具は、この関節に対する保存療法として医療現場でも幅広く取り入れられています。ただし、サポーターはあくまで「関節を守るための補助道具」であり、症状の根本を改善するものではありません。この点をしっかり理解したうえで、上手に活用することが大切です。
市販・医療用を問わず、大きく分けると「軟性(やわらかいタイプ)」と「硬性(かたいタイプ)」の2種類があります。それぞれに特徴があり、使う場面によって向き不向きが異なります。
| 種類 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 軟性サポーター | 伸縮性があり装着しやすい。手指が動かしやすく日常動作を妨げにくい | 家事中・外出時・軽作業時 |
| 硬性装具(スプリント) | プラスチックや金属で関節を固定する。固定力が高い | 急性期の強い痛み・就寝時・安静が必要な時期 |
急性期で強い炎症が出ているときは固定力の高いものを、症状が落ち着いてきたら動きやすい軟性タイプに切り替えるというように、症状の段階に応じてサポーターを使い分けることが、回復を早める大きなポイントです。
「とりあえず薬局で買ってみた」という方も多いのですが、サイズが合っていないと効果が半減するばかりか、血流を妨げてかえって状態を悪化させることもあります。選ぶ際には次の点を意識してみてください。
医療機関で処方・推薦されるタイプには、国内メーカーが製造したCM関節専用のものもあります。市販品に迷ったら、一度専門家に相談してみることをおすすめします。
「サポーターはいつつければいいですか?」というご質問をよく受けます。これは使い方の中でも特に重要なポイントです。「ずっとつけっぱなし」が必ずしも正解ではないことを、まずお伝えしたいと思います。
調理・洗い物・掃除など、親指に力がかかる作業をするときは、軟性タイプのサポーターを装着することで関節への負担を軽減できます。ただし、水を扱う場面では濡れたままにしておくと皮膚トラブルの原因になるため、こまめに外して乾かすことが大切です。また、ハサミや包丁を使う際は、グリップを握り込む動作そのものがCM関節に強いストレスをかけます。道具の持ち方を工夫したり、太めのグリップカバーを使ったりすることと組み合わせると、より効果的に関節を保護できます。
買い物袋を持つ・スマートフォンを操作する・ドアノブを回すといった外出中の動作も、CM関節に繰り返しの負荷をかけます。外出時に使うなら、目立ちにくい肌色や白系のコンパクトなサポーターを選ぶと、ストレスなく使い続けられます。また、重い荷物を手で持つよりもリュックやカートに変えるなど、サポーターに頼るだけでなく日常の道具選びも見直すことで、痛みが出にくい生活環境を整えることができます。
夜寝ている間に固定具をつけることで、寝返りの際に関節がひねられるのを防ぐ効果を期待できます。ただし、長期にわたって固定したままにしておくと、関節周囲の筋力が落ちていく可能性もあります。就寝時の装着については、自己判断せず専門家の判断を仰いでください。
「サポーターをつけていれば治る」と思っている方も少なくありませんが、残念ながらそれだけでは根本の改善にはつながりません。サポーターはあくまで「今ある痛みをやわらげるための補助」であり、関節が摩耗した原因や、親指に負担をかけ続けている体の使い方そのものには働きかけることができないからです。
母指CM関節症が起きる背景には、手首や前腕、肩まわりの筋肉バランスの崩れや、日常的な姿勢・動作のクセが影響していることがあります。当院での検査では、親指周囲だけでなく、肩甲骨の動き・前腕の緊張・握り方のクセなどを含めて評価します。これらの問題に対処しないまま過ごすと、サポーターを外したとたんに痛みが戻る、という繰り返しになりやすいのです。
親指の付け根の痛みは、腱鞘炎(ドケルバン病)と混同されることがあります。どちらも親指まわりに痛みが出ますが、原因となる組織や対処法が異なります。自己判断せず、どちらの問題が起きているかを正確に見極めることが、適切な対処への第一歩です。両方が同時に起きているケースも珍しくなく、その場合は複合的なアプローチが必要になります。
当院では、母指CM関節症に対しても「なぜその関節に痛みが集中しているか」という原因を探ることを最優先にしています。親指だけを診るのではなく、手首・前腕・肩・姿勢全体を検査したうえで、その方に合った施術と運動療法を組み合わせて対応しています。
「病院でレントゲンを撮ったが異常なしと言われた」という方も多くいらっしゃいます。レントゲンは骨の変形は見えますが、筋肉のバランスや動作のクセはわかりません。当院では姿勢分析・筋力検査・動作確認など複数の視点から検査を行い、症状の原因を可視化します。原因がわかれば、改善への道筋が見えてきます。
来院される方の多くが「ずっとサポーターに頼り続けるのが不安」とおっしゃいます。当院の目標は、サポーターがなくても痛みなく日常生活を送れる状態に戻すことです。そのために、施術だけでなく自宅でできるセルフケアや日常動作の改善も一緒に取り組んでいきます。一人で抱え込まず、ぜひ気軽に相談してください。
当院には30年以上の臨床経験を持つ院長が、問診から施術まで一貫して担当します。「どこに行っても改善しなかった」という方も、あきらめないでください。あなたの悩みに向き合いながら、一緒に改善の道を探っていきましょう。

