
お気軽にご相談ください!


洗濯バサミをつまもうとした瞬間、親指の付け根にズキッと痛みが走る。そんな経験はありませんか?最初は「少し疲れているだけかな」と思っていたのに、ペットボトルの蓋を回すたびに、タオルを絞るたびに、痛みが気になってしまう。
気がつけば、普段当たり前にこなしていた家事や細かい作業が、なんとなく億劫になっていた…。そんな方に向けて、今日はこの親指の付け根の痛みについてお伝えしたいと思います。


この痛み、「年のせい」とか「そのうち治るだろう」と放っておく方がとても多いんです。でも実際には、放置するほど改善に時間がかかってしまうことも少なくありません。早めに原因をつかんで、正しく対処してほしいと思ってこの記事を書きました
「最近、細かいことをしていると親指が痛い気がする」と感じ始めた方は、一度ご自身の日常動作を振り返ってみてください。こういった動作のときに痛みを感じていませんか?
これらの動作に共通するのは、親指と人差し指でものをつまんだり、力を加えたりする動きです。こうした動きをするたびに親指の付け根がジンジンと痛む場合、ある関節の障害が関わっている可能性が高いのです。
おそらく多くの方が、この病名を聞いたことがないと思います。「母指CM関節症(ぼしCMかんせつしょう)」とは、親指の付け根と手首の骨の間にある関節が傷んでしまう状態のことです。
私たちの親指には、「CM関節」と呼ばれる特殊な形の関節があります。この関節があるおかげで、親指は360度に近い動きができるのですが、その分、日常的に非常に大きな負担がかかりやすい構造になっています。加齢や使い過ぎ、ホルモンバランスの変化などが重なると、この関節を保護している軟骨がすり減り、骨同士がぶつかるようになって痛みが出始めるのです。
特に40代〜60代の女性に多くみられる症状で、更年期以降のホルモン変動が関節の保護機能を低下させるとも言われています。もちろん若い方や男性にも起こりますが、手をよく使う家事や仕事をしている方は要注意です。
「親指の付け根が痛い」という症状は、「ドケルバン腱鞘炎」でも起こります。同じような場所が痛くなるため、混乱する方も少なくありません。ただ、この二つは痛みの場所や出方に違いがあります。
ドケルバン腱鞘炎は手首の親指側の腱(けん)が炎症を起こすもので、手首をひねる動作や親指を内側に折り込む動作で特に痛みが強くなる傾向があります。一方、母指CM関節症はつまむ・握るなどの力を入れる動作で痛みが出やすいのが特徴です。自己判断は難しいケースも多いので、気になる方はきちんと検査を受けることをおすすめします。
「指が痛い」と聞くと、関節リウマチを心配する方もいます。関節リウマチは自己免疫疾患であり、両手の指関節が左右対称に腫れて痛む、朝に指のこわばりが強いといった特徴があります。母指CM関節症はこのような全身性の関節炎とは異なり、基本的には親指の付け根に限局した症状です。血液検査や詳細な問診・検査で鑑別することができます。
「そのうち自然に治るだろう」と思いたい気持ちはよくわかります。でも残念ながら、母指CM関節症は放置するほど進行しやすい症状です。
初期のうちは動作時だけの痛みですが、進行すると安静にしていても痛みを感じるようになります。さらに放置が続くと、親指の付け根の関節が変形し始め、見た目にも親指の向きが変わってしまうことがあります。こうなると握力も低下し、ペンを持つことも、お茶を注ぐことも、思うようにできなくなってしまいます。
最終的には手術が必要になる場合もあり、術後のリハビリや生活制限が長期間必要になることもあります。そうなる前に、早めに対処することが何より大切なのです。
開院以来、当院にも多くの方が「親指が痛くて家事ができない」「細かい仕事が思うようにできない」という悩みを抱えて来院されています。
30年以上の臨床経験から言えることがあります。母指CM関節症の原因は、一つの要因で決まるものではなく、いくつかの要素が重なって発症するケースがほとんどだということです。たとえば次のような要因が考えられます。
これらが複合的に絡み合うからこそ、「湿布を貼っても治らない」「安静にしていても繰り返す」という状況が起きるのです。原因がわからないまま対処しても、根本的には改善しません。
当院では、丁寧な問診と独自の多角的な検査によって、あなたの症状の本当の原因を見つけ出します。原因がわかれば、改善への道が開けます。これまでほかの治療院や病院でよくならなかった方も、どうかあきらめないでください。
整形外科などでこの症状を診てもらうと、一般的には以下のような対処が行われます。
| 治療法 | 内容 | 課題 |
|---|---|---|
| 装具療法 | サポーターや固定具で親指を安静に保つ | 日常生活に支障が出やすく、外した後に再発しやすい |
| 薬物療法 | 痛み止めの服用・湿布・関節注射 | 一時的な緩和にとどまり、長期使用には副作用の懸念も |
| 手術療法 | 関節固定術・関節形成術など | 術後リハビリが長く、完全回復しないケースも |
いずれも症状を和らげることには一定の効果がありますが、なぜその関節に過剰な負担がかかっているのか、という根本の原因にはアプローチできていないことがほとんどです。
当院では、親指だけを診るのではなく、手首・肘・肩・体幹・姿勢・重心バランスまで含めた全身的な検査をもとに施術を組み立てます。体全体のバランスが整うことで、特定の関節にかかる負担が分散され、痛みが出にくい状態へと導くことができるのです。
症状がある方は、日常の中でも少し意識を変えるだけで、痛みの悪化を防ぐことができます。
まず、ものをつまむ動作を「手のひら全体で包むように持つ」に変えることが有効です。たとえば、洗濯バサミは指先だけで使わず、手のひら全体で押すようにする。鍋やコップも親指だけに力が集中しないよう持ち方を工夫する。こうした小さな意識の積み重ねが、関節への負担を大きく変えます。
痛みがあるのに「根性で乗り越えよう」と無理をすることは、症状を急速に悪化させます。また、痛みをかばって手首の向きやグリップを不自然に変えると、今度は別の部位に負担が集中してしまいます。「少し痛いけどまだ動く」という段階が、実は最も大切な対処のタイミングです。
サポーターは安静を保ち、痛みを和らげる補助的な道具としては有効です。ただし、サポーターで固定しているだけでは、関節がすり減った原因は改善されません。外したあとに同じことを繰り返さないためには、体全体のバランスを整える根本的なアプローチが必要です。
はい、関係します。エストロゲンというホルモンには関節の保護作用があるとされており、更年期以降にこのホルモンが減少することで、関節の軟骨が傷みやすくなると考えられています。40代〜50代の女性に多い背景にはこの要因も関わっています。ただし、更年期だから仕方ない、というわけではありません。適切な対処で症状を大幅に改善できます。
母指CM関節症は中高年の病気だと思われがちですが、産後の女性や、美容師・保育士・飲食業などの手をよく使う職業の方、スマホの過剰使用による負担から若い世代でも起こることがあります。年齢に関係なく、原因をきちんと調べることが大切です。
多くのケースでは、手術を回避して症状を改善することができます。重要なのは、症状が進行してしまう前に、早めに適切なケアをすることです。当院でも手術なしで改善された方が多くいらっしゃいます。
私が治療家を目指したきっかけは、自分自身が学生時代に長年原因不明の痛みで苦しんだ経験があるからです。何軒もの病院や治療院をまわっても「異常なし」と言われ続け、その場しのぎの処置しか受けられなかった。あの頃の悔しさと不安は、今も鮮明に覚えています。
だからこそ、当院では「何が原因なのかを必ず明らかにする」ことを何より大切にしています。5種類の検査を用いて現在の状態を可視化し、患者さん自身がご自分の体の状態を理解した上で治療に臨めるよう丁寧に説明します。
国家資格を持つ院長が、問診から検査・施術・施術計画の説明まで一貫して担当します。毎回担当者が変わることはありません。あなたの体の変化を見逃さないために、一人ひとりの経過をしっかりと追い続けます。
当院でケアを続けた方からは、こんな声を聞かせてもらっています。
親指の痛みは、「年のせい」でも「しょうがないこと」でもありません。原因があって、改善する道があります。当院の整体施術との相性はとても良く、丁寧に対処することで大きく変化するケースも多い症状です。
親指の付け根に痛みを感じている方の多くが、「大げさかな」「もう少し様子を見てみよう」と思いながら、じっと我慢されています。でも、症状というのは放置するほど根深くなり、改善に時間がかかるようになってしまいます。
私は、あなたのその「ちょっと気になる痛み」を一緒に解決したいと思っています。難しく考えなくていいです。まずは「こんな状態なんですが…」と、気軽に話しかけてください。あなたの体のことを、一緒に考えましょう。一人で抱え込まずに、いつでも相談してください。

