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こんにちは。整体院シェルパ・広島院院長の吉原和彦です。
「ペットボトルのふたを開けるとき、親指のつけ根がズキッと痛む。」そんな経験、最近増えていませんか?料理や家事のちょっとした動作で母指CM関節症の症状を感じ始め、「これって何の病気?」「放っておいたら悪化する?」と不安を感じている方が、当院にも多くいらっしゃいます。
今回は、親指のつけ根を押したときの痛みについて、その原因や見分け方、そして整体でできることを詳しくお伝えしていきます。


親指のつけ根の痛みは「加齢だから仕方ない」と諦めてほしくない。原因をきちんと特定すれば、手術なしでも十分に改善できるケースがたくさんあります
「少し前から気になってはいたけれど、まあ大丈夫だろう」と思いながら過ごしていませんか。実はこのタイプの痛みは、早めに原因を特定して対処しないと、じわじわと悪化していく性質があります。日常の小さな動作が積み重なって関節への負担が増し続けるため、気づいたときには親指がしっかりと機能しなくなっていた、というケースも少なくありません。
親指は手の動作全体の中でも特に重要な役割を担っています。ものをつかむ・つまむ・押さえるという動作のほぼすべてに親指が関わっており、日常生活や仕事、趣味への影響は想像以上に大きいのです。
親指のつけ根に痛みが出る原因は、ひとつではありません。似たような症状でも、実は異なる状態である場合があります。代表的なものを順にご説明します。
親指のつけ根と手首の間にある関節が「CM関節」です。ここの軟骨がすり減り、骨同士がぶつかることで痛みや腫れ、変形が起こる状態を母指CM関節症といいます。40代以降の女性に圧倒的に多く、女性ホルモンの低下が軟骨の変性に関係していると考えられています。
特徴的な痛みのシーンとしては、次のような動作が挙げられます。
押して痛む場所は、親指のつけ根から少し手首寄りのあたり(CM関節の位置)です。親指を大きく広げた状態でつけ根を押すと痛みが強まる場合は、この関節に問題がある可能性が高いと言えます。
こちらは親指を動かす腱と、それを覆う腱鞘(腱のトンネル)の間で炎症が起きた状態です。授乳中の女性や、育児中で赤ちゃんを頻繁に抱っこする方、スマートフォンやパソコンを長時間使う方に多く見られます。
ドケルバン腱鞘炎の痛みは、親指を手のひら側に曲げて握りこぶしを作り、そのまま手首を小指側に傾けると鋭い痛みが走ることが多いです。CM関節症と症状が似ているため混同されやすいのですが、痛みの場所が手首側に寄っているという点が大きな違いです。
指を曲げ伸ばしするときに「ぱちっ」「こきっ」という引っかかり感が出たり、朝起きたばかりのときに指がこわばって動かしにくいと感じる場合は、ばね指を疑います。手のひら側の指のつけ根に硬いしこりのような圧痛があることも特徴のひとつです。
関節リウマチは免疫の異常によって関節に炎症が起きる病気です。初期には指のつけ根や手首の関節に腫れ・熱感・朝のこわばりが出ることがあります。左右対称に症状が出やすいという特徴があるため、もし両手の複数の関節に同様の症状が出ているようであれば、専門医への相談をおすすめします。
「自分の症状がどれに当てはまるか、まず自分で確かめたい」というのは、とても自然な気持ちだと思います。簡単な確認方法をいくつかご紹介します。
親指と人差し指の間を「虎口(こぐち)」と言いますが、その虎口から手首側に向かって親指のラインを指でたどっていくと、少しくぼんだり出っ張ったりしている部分があります。そこがCM関節の位置です。その部分を親指と人差し指で軽くつまむように押したとき、じんわりとした痛みや違和感があれば、CM関節に何らかの問題がある可能性があります。
ペットボトルを持ち、ふたをひねってみてください。このとき親指のつけ根(CM関節の位置)に痛みが走るようであれば、母指CM関節症のサインである可能性が高いです。左右の手で比べてみると、痛みの差がよりわかりやすくなります。
次のような状態であれば、早めに専門家に相談することをおすすめします。
整形外科を受診すると、一般的にレントゲン検査のあと、次のような治療が行われることが多いです。
| 治療法 | 内容 | 留意点 |
|---|---|---|
| 装具療法 | サポーターや固定具で親指のつけ根を固定する | 日常動作が制限される。装具だけでは根本改善にならないことも |
| 薬物療法 | 痛み止めの内服・湿布・ステロイド注射など | あくまで対症療法。長期使用には副作用リスクもある |
| 手術療法 | 関節固定術・関節形成術など | 術後のリハビリが必要で、完全回復しないケースも |
病院でのアプローチは「痛みを抑える」「炎症を鎮める」ことが中心になります。それ自体は大切なことなのですが、なぜその関節に負担が集中しているのか、手首や肩、全身のバランスに問題はないのか、という視点からの評価は、病院ではなかなか受けられないのが実情です。
「湿布をもらって終わり」「痛くなったら来てください」と言われて、根本的な改善が見えないまま時間だけが過ぎていく——そういったご経験をお持ちの方も、当院には多くいらっしゃいます。
30年以上の臨床経験の中で、私が一貫して感じてきたことがあります。それは、「親指の痛みは親指だけの問題ではない」ということです。
手首の動きが硬くなっていると、その分の負担がCM関節に集中します。肩や胸郭の動きが悪くなっていると、腕全体の使い方が変わり、手や指への過負荷につながります。さらに言えば、立ち方・歩き方・姿勢のクセが、手の使い方のパターンをつくっていることさえあります。
当院では、問診と視診にはじまり、整形外科的検査・重心検査・筋力検査・姿勢分析・歩行分析など、5種類以上の検査を組み合わせて原因を特定していきます。足底重心測定器(ピドスコープ)も活用し、全身のバランスを可視化します。検査結果はすべて患者さんご自身に説明し、「なぜ今の痛みが起きているのか」を一緒に確認していただいたうえで、施術計画を立てていきます。
西洋医学と東洋医学、そして運動学の知見を統合した当院独自の整体技術は、からだへの負担がとても少ない施術法です。ボキボキと骨を鳴らしたり、強い力で押したりするものではありません。身体の反応を見ながら丁寧に調整していくため、痛みに敏感な方や体力に自信がない方も安心してお受けいただけます。
軽い使いすぎによる一時的な炎症であれば、安静にすることで落ち着くこともあります。ただし母指CM関節症の場合、軟骨の変性が進んでいるケースでは自然に元に戻ることは難しく、放置すると変形が進行する可能性があります。早めに原因を特定して対処することが、改善への一番の近道です。
急性期や痛みが強い時期には、負担を減らすために装着することに一定の意味はあります。ただし、サポーターを使い続けることで関節周囲の筋肉が弱くなってしまうリスクもあります。「サポーターがないと不安」という状態が長く続いているようであれば、根本的なアプローチを見直すことをおすすめします。
当院にいらっしゃる患者さんの多くが、手術を避けたいというお気持ちを持っていらっしゃいます。実際に、徹底した検査と整体施術の組み合わせで、手術をせずに日常生活の痛みが大幅に軽減したケースはたくさんあります。もちろんすべての方に同じ結果をお約束できるわけではありませんが、手術の前にできることは必ずあります。
利き手のCM関節に症状が出ると、デスクワーク・調理・介護など細かい作業全般に影響が出やすくなります。早めに施術を受けて痛みのない状態をつくることが、仕事や家事を続けながら改善するうえで重要です。施術中も「今の仕事や生活スタイルに無理のない範囲で」というところを一緒に考えながら進めていきます。
当院で母指CM関節症の施術を受けた患者さんから、こんなご感想をいただいています。
当院の整体施術と母指CM関節症は非常に相性がよく、正確な原因特定ができれば改善の可能性は十分にあります。
親指のつけ根の痛みを「年齢のせいだから仕方ない」「しばらくしたら治るだろう」と思って後回しにしていると、知らないうちに症状が進んでいることがあります。母指CM関節症は、早い段階で原因をつきとめて適切にケアすれば、改善までの時間も短くてすみます。
私自身、学生時代のケガをきっかけに長く原因不明の痛みと向き合い、治療家の道を選びました。だからこそ、「原因がわからないまま不安を抱えている」という状態が、どれだけ辛いことかを心から理解しているつもりです。あなたが今感じている痛みや不安を、一人で抱え込まないでほしいと思っています。どんな小さな疑問でも、気軽に相談に来てください。

