
お気軽にご相談ください!


こんにちは、整体院シェルパ・広島院の吉原和彦です。朝起きたときは足がしびれて歩きにくいのに、お昼頃になると少し楽になる。夕方になるとまた痛みが強くなってくる。脊柱管狭窄症でお悩みの方から、こんな相談をよく受けます。なぜ同じ日なのに、時間によって症状が違うのでしょうか。
実は脊柱管狭窄症の症状は、時間帯によって大きく変化することがあります。朝は動き始めが辛いけれど、昼間は比較的楽に過ごせる。でも夕方から夜にかけて疲れが溜まると、また痛みやしびれが強くなる。こうした変化には、ちゃんとした理由があるのです。


時間帯による症状の変化を理解することが、改善への第一歩です
朝起きたときに脊柱管狭窄症の症状が強く出る方は本当に多いです。ベッドから起き上がるのに時間がかかる、洗面所まで歩くのも一苦労という声をたくさん聞いてきました。これは夜間の睡眠中、体が長時間同じ姿勢をとっていたことが大きな原因です。
睡眠中は体を動かさないため、筋肉が硬くなり、血液の流れも滞りがちになります。特に腰周辺の筋肉が硬直すると、脊柱管がさらに狭くなって神経への圧迫が強まるのです。また朝は体温が一日のうちで最も低く、筋肉の柔軟性も低下している状態です。
起床後すぐに動き出すのではなく、ベッドの上で軽く体を動かしてから起き上がることをお勧めします。膝を軽く曲げたり、足首を回したりするだけでも血流が改善されます。ゆっくりと体を目覚めさせることが大切です。
また寝具の見直しも重要です。柔らかすぎるマットレスは腰が沈み込んで症状を悪化させることがあります。適度な硬さで体圧を分散できる寝具を選ぶと、朝の症状が軽減されることが多いです。
朝の辛さを乗り越えて活動を始めると、不思議なことに症状が軽くなってくることがあります。これは体を動かすことで筋肉がほぐれ、血液循環が良くなるためです。体温も上がり、筋肉の柔軟性が高まることで神経への圧迫が和らぎます。
また日中は立ったり座ったりと姿勢を変える機会が多く、同じ姿勢を長時間続けることが少ないのも理由の一つです。適度な活動は筋肉のポンプ作用を促し、血流を改善してくれます。
症状が落ち着いているからといって、無理をしすぎないことが大切です。長時間の立ち仕事や重い荷物の持ち運びは避けましょう。調子が良い時こそ、自分の体をいたわる意識が必要です。
座る時間が長い方は、30分に一度は立ち上がって軽く体を動かすことをお勧めします。デスクワークの方は、腰を反らさないように椅子の背もたれを活用して座りましょう。前かがみの姿勢が楽だと感じる方が多いのは、脊柱管の圧迫が減るためです。
一日の終わりに近づくと、また症状が強くなってくる。こんな経験をされている方は少なくありません。これは一日の活動による疲労が蓄積し、筋肉の緊張が高まることが主な原因です。
朝から夕方まで体を使い続けることで、腰や足の筋肉には相当な負担がかかっています。疲労した筋肉は硬くなりやすく、その結果として脊柱管周辺の緊張が増して神経を圧迫するのです。また夕方以降は活動量が減り、血流が滞りやすくなることも症状悪化の一因となります。
夕食後は軽いストレッチやウォーキングで体をほぐすことが効果的です。ただし痛みを我慢してまで運動する必要はありません。無理のない範囲で体を動かすことが、夜間の症状を和らげる鍵となります。
入浴も血流改善に役立ちます。ぬるめのお湯にゆっくり浸かって筋肉をリラックスさせましょう。熱すぎるお湯は逆に体を疲れさせてしまうので、38度から40度程度の温度が適しています。
あなたの症状がどの時間帯に強く出るのかを記録することは、治療計画を立てる上でとても重要な情報になります。朝が辛いのか、夕方が辛いのか、それとも一日中変わらないのか。こうした情報が、症状の根本原因を探る手がかりになるのです。
当院では初回の検査で、症状の出方や生活パターンについて詳しくお聞きしています。時間帯による症状の変化を丁寧に分析することで、あなたに最適な治療プランを提案できるからです。
就寝時間や起床時間が不規則な方は、症状が安定しにくい傾向があります。体内のリズムが乱れると、自律神経のバランスも崩れやすくなり、痛みやしびれを感じやすくなるのです。
こうした基本的な生活習慣を整えるだけでも、症状の波が穏やかになることがあります。
整体院シェルパでは、時間帯による症状の変化も含めて総合的に分析し、原因を特定します。朝の症状が強い方には起床時の体の使い方をアドバイスし、夕方の症状が強い方には日中の姿勢や動作を見直します。
30年以上の臨床経験から言えるのは、脊柱管狭窄症は時間帯による変化を理解して対処することで、改善のスピードが大きく変わるということです。症状が出やすい時間帯に合わせた生活指導と施術を組み合わせることで、多くの方が楽になっています。
当院では足底重心測定器や姿勢分析、筋力検査など複数の検査を行います。これらの検査結果と時間帯による症状の変化を照らし合わせることで、あなたの体に何が起きているのかが明確になります。
原因がわかれば、改善への道筋も見えてきます。漠然とした不安を抱えたまま過ごすのではなく、自分の体の状態を正しく理解して前に進むことができるのです。
脊柱管狭窄症と上手に付き合っていくためには、症状が出やすい時間帯を避けるのではなく、その時間帯に合わせた対策を取ることが大切です。朝が辛い方は起床後の準備運動を習慣にする、夕方が辛い方は昼間の活動量を調整するなど、工夫できることはたくさんあります。
| 時間帯 | 症状の特徴 | 対策 |
|---|---|---|
| 朝 | 硬さ、動き始めの痛み | ベッド上での軽い運動、ゆっくりした起床 |
| 昼 | 比較的症状が軽い | 姿勢の変化、適度な休憩 |
| 夕方〜夜 | 疲労による症状悪化 | 入浴、軽いストレッチ、早めの休息 |
こうした日々の小さな積み重ねが、症状の改善につながっていきます。
良質な睡眠は体の回復に欠かせません。特に脊柱管狭窄症の方にとって、睡眠中に体がしっかり休めるかどうかは翌日の症状に大きく影響します。
寝る前のストレッチや呼吸法で体をリラックスさせる習慣を持つと、深い睡眠が得られやすくなります。また寝室の温度や湿度にも気を配り、快適な環境を整えることが大切です。
時間帯によって症状が変わるということは、あなたの体がサインを送っているということです。そのサインを正しく読み取り、適切に対処すれば、症状は必ず改善の方向に向かいます。私は30年以上この道を歩んできて、多くの脊柱管狭窄症の方を見てきました。
朝が辛くて一日が始められない、夕方になると家事ができなくなる。そんな悩みを抱えながら毎日を過ごすのは、本当に辛いことだと思います。でもその辛さは、原因を見つけて適切に対処すれば、きっと軽くなります。
症状の時間帯による変化に悩んでいるなら、一人で抱え込まずにぜひ相談してください。あなたの体に何が起きているのかを一緒に探り、改善への道を一緒に歩んでいきましょう。整体院シェルパは、あなたの登頂を支える案内人として、全力でサポートします。

