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こんにちは、整体院シェルパの吉原です。12月に入って朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、体調を崩されていませんか。この時期になると足腰の痛みを訴えて来院される方が増えてきます。中でも「歩くと足が痛くなって、休むとまた歩けるようになる」という症状で悩まれている方が多く、皆さん脊柱管狭窄症ではないかと心配されています。
ところが、この症状は脊柱管狭窄症以外にも似た病気がいくつか存在します。そして、どの病気なのかによって受診すべき診療科も治療法も全く異なるのです。だからこそ、自分の症状がどの病気なのかを正しく理解することが、改善への第一歩になります。


30年の臨床経験の中で、似た症状でも原因が違うケースを数多く診てきました。今日は脊柱管狭窄症と混同しやすい病気について、わかりやすく説明していきますね
脊柱管狭窄症と最も混同されやすいのが閉塞性動脈硬化症です。この2つの病気は「歩くと足が痛くなり、休むと楽になる」という間欠性跛行という共通の症状を持っているため、一般の方には見分けがつきにくいのです。実際に当院にも、病院で脊柱管狭窄症と診断されて治療を続けていたのに改善せず、詳しく調べたら閉塞性動脈硬化症だったという方が来院されたこともあります。
閉塞性動脈硬化症は足の血管が細くなったり詰まったりして、足に十分な血液が流れなくなる病気です。60歳以上の男性に多く見られ、特に糖尿病や高血圧、喫煙習慣のある方はリスクが高まります。脊柱管狭窄症が神経の圧迫で起こるのに対し、閉塞性動脈硬化症は血流障害で起こるという点で根本的に異なります。
また、椎間板ヘルニアも脊柱管狭窄症と似た症状を引き起こす病気です。どちらも腰痛や足のしびれを伴いますが、発症年齢や痛みの出る動作に違いがあります。椎間板ヘルニアは比較的若い世代に多く、前かがみになると痛みが強くなるのが特徴です。一方、脊柱管狭窄症は60歳以上の方に多く、後ろに反ると痛みが出やすいという違いがあります。
閉塞性動脈硬化症と脊柱管狭窄症を見分けるポイントはいくつかあります。まず足の脈拍を確認してみてください。閉塞性動脈硬化症の場合は足の血流が悪くなっているため、足首やふくらはぎの脈が弱かったり触れなかったりします。また、足が冷たく感じる、足の色が青白いといった症状も血流障害の特徴です。
姿勢による痛みの変化も重要な判断材料になります。脊柱管狭窄症では前かがみになると楽になることが多く、自転車に乗ったりショッピングカートを押したりするのは比較的楽にできます。しかし閉塞性動脈硬化症では姿勢を変えても痛みはあまり変わらず、一定の距離を歩くと必ず痛みが出るという特徴があります。
さらに腰痛の有無も見分けるポイントです。脊柱管狭窄症では多くの場合、足の症状とともに腰痛を伴いますが、閉塞性動脈硬化症では腰痛はほとんど見られません。このような違いを知っておくと、どちらの病気の可能性が高いか自分でもある程度判断できるようになります。
椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症を区別する最も大きなポイントは、痛みが出る動作です。椎間板ヘルニアでは前屈動作、つまり前にかがむ動作で痛みやしびれが強くなります。靴下を履こうとしたり、床の物を拾おうとしたりすると辛くなるのが典型的な症状です。逆に後ろに反る動作では比較的楽になります。
一方、脊柱管狭窄症では逆の症状が現れます。後ろに反る動作で痛みが増し、前かがみになると楽になります。洗濯物を干す動作や高い場所の物を取る動作が辛くなるのが特徴です。この違いは、椎間板ヘルニアが椎間板の突出による神経圧迫であるのに対し、脊柱管狭窄症は骨や靭帯の肥厚による神経圧迫であることから生じます。
年齢層も大きく異なります。椎間板ヘルニアは20代から40代の働き盛りの世代に多く見られ、重い物を持ち上げたり急な動作をしたりすることで発症するケースが多いです。脊柱管狭窄症は60歳以降の高齢者に多く、長年の姿勢の積み重ねや加齢による変化が原因となります。
症状の違いを理解したら、次に大切なのは適切な診療科を選ぶことです。脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアが疑われる場合は整形外科を受診します。整形外科ではレントゲンやMRI検査で背骨や神経の状態を詳しく調べることができ、神経の圧迫がどこで起きているかを正確に診断できます。
一方、閉塞性動脈硬化症が疑われる場合は循環器内科や血管外科を受診することをおすすめします。血管の専門医がABI検査という足関節と上腕の血圧を比較する検査や、血管エコー検査で血流の状態を調べてくれます。早期に発見して治療を始めれば、重症化を防ぐことができます。
どの診療科に行けばよいか迷ったら、まずはかかりつけ医に相談するのも良い方法です。症状を説明すれば、適切な専門医を紹介してもらえます。また、複数の症状が重なっている場合もありますので、一つの診療科で改善しない場合は他の可能性も考える必要があります。
それぞれの病気を診断するための検査方法も異なります。脊柱管狭窄症の診断にはMRI検査が最も有効です。MRIでは骨や神経、椎間板などの軟部組織を詳細に観察でき、どの部位で神経が圧迫されているかを正確に把握できます。レントゲンでは骨の変形や骨棘の有無を確認できますが、神経の圧迫具合まではわかりません。
閉塞性動脈硬化症の診断にはABI検査が用いられます。これは足首と上腕の血圧を測定して比較する簡単な検査で、数値が0.9以下の場合は閉塞性動脈硬化症の可能性が高いと判断されます。さらに詳しく調べる場合は造影CT検査や血管造影検査で、どの血管がどの程度詰まっているかを確認します。
椎間板ヘルニアもMRI検査で診断されますが、脊柱管狭窄症とは画像上の特徴が異なります。椎間板ヘルニアでは椎間板が後方に突出している様子が確認でき、その突出部分が神経を圧迫している状態が観察されます。このように同じMRI検査でも、読影する医師は異なる特徴を見分けて診断を下します。
病院を受診する前に、自分でできる簡易的なチェック方法もあります。まず足の脈を触ってみましょう。足首の内側や足の甲で脈が触れるか確認してください。左右で明らかに差がある場合や片方が触れにくい場合は、閉塞性動脈硬化症の可能性があります。
次に姿勢を変えて症状の変化を観察します。立った状態から前にかがんでみて、足の痛みやしびれが楽になるようなら脊柱管狭窄症の可能性が高いです。逆に前にかがむと辛くなり、後ろに反ると楽になる場合は椎間板ヘルニアの可能性があります。ただし、これらはあくまで目安であり、正確な診断には医療機関での検査が必要です。
足の色や温度も確認してみましょう。両足を比べて片方だけ冷たかったり、色が青白かったりする場合は血流障害のサインかもしれません。また、爪の伸びが遅くなったり、足の毛が薄くなったりするのも血流が悪い兆候です。これらの症状に気づいたら早めに受診することをおすすめします。
病気が異なれば当然、治療方針も変わってきます。脊柱管狭窄症の治療は保存療法から始まることが多く、薬物療法や運動療法、物理療法などが行われます。症状が重く日常生活に支障が出る場合や、保存療法で改善しない場合には手術が検討されます。手術では神経を圧迫している骨や靭帯を取り除き、神経の通り道を広げます。
閉塞性動脈硬化症の治療では、まず生活習慣の改善が重要です。禁煙、運動療法、食事療法などで動脈硬化の進行を抑えます。薬物療法では血液をサラサラにする抗血小板薬や、血管を広げる薬が処方されます。重症の場合はカテーテル治療やバイパス手術で血流を改善します。
椎間板ヘルニアも最初は保存療法が基本です。安静、薬物療法、神経ブロック注射などで症状の改善を図ります。多くの場合、3ヶ月程度で自然に症状が軽減していきます。しかし、足の麻痺が進行する場合や排尿障害がある場合は、早期に手術が必要になることもあります。
当院のような整体院では、これらの病気に対してどのようなアプローチができるのでしょうか。まず大切なのは正確な検査と評価です。当院では30年以上の臨床経験をもとに、丁寧な問診と独自の検査で症状の原因を探ります。足底重心測定器や姿勢分析、歩行分析などを通じて、体のどこにバランスの崩れがあるのかを可視化していきます。
脊柱管狭窄症に対しては、骨格のバランスを整え、姿勢を改善することで神経への圧迫を軽減する施術を行います。特に股関節や足首の動きを改善し、正しい歩行パターンを身につけることで、症状の改善だけでなく再発予防にもつながります。当院の整体は脊柱管狭窄症との相性が非常によく、劇的に改善されるケースも少なくありません。
ただし、閉塞性動脈硬化症のような血管の病気は整体の適応範囲を超えています。当院では問診や検査の段階で血管疾患の可能性を感じた場合は、速やかに医療機関への受診をお勧めしています。このように、どこまでが整体で対応できる範囲なのかを見極めることも、私たち治療家の大切な役割だと考えています。
理想的なのは整体と医療機関が連携して治療にあたることです。病院で正確な診断を受け、重篤な疾患を除外したうえで、整体で体のバランスを整えていく。このような協力体制が患者さんにとって最良の結果をもたらします。実際に当院でも、医師の診断を受けながら並行して施術を受けられている方が多くいらっしゃいます。
特に脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの保存療法期間中は、整体による施術が大きな助けになります。病院でのリハビリに加えて、全身のバランスを整える施術を受けることで、症状の改善が早まることが経験上わかっています。また、手術後のリハビリ期間においても、整体による施術は有効です。
医療機関で処方された薬を服用しながら整体を受けることも可能です。薬で痛みをコントロールしつつ、整体で根本的な原因にアプローチする。このような総合的な治療が、長期的な改善につながります。薬に頼りたくない方も、薬の量を減らしていきたい方も、ぜひご相談ください。
どの病気も早期発見と早期対処が重要です。そのためには日頃から自分の体の変化に気づくことが大切です。歩いていて以前より疲れやすくなった、足がしびれることが増えた、腰が重だるいなど、小さな変化を見逃さないでください。これらは体からのサインです。
姿勢を意識することも予防につながります。長時間同じ姿勢を続けない、重い物を持つときは膝を曲げて腰を落とす、デスクワーク中は1時間に一度は立ち上がって体を動かすなど、日常生活での工夫が積み重なって大きな違いを生みます。
適度な運動習慣も欠かせません。ウォーキングや水中運動など、体に負担の少ない運動を続けることで、筋力を維持し血流を改善できます。ただし、すでに症状がある方は自己判断で運動を始めるのではなく、専門家に相談してから行うことをおすすめします。
足の痛みやしびれで悩んでいる方の多くが「年のせいだから仕方ない」と諦めかけています。でも、それは違います。適切な診断と治療を受ければ、多くの場合症状は改善します。大切なのは原因を正しく知ることです。脊柱管狭窄症なのか、閉塞性動脈硬化症なのか、椎間板ヘルニアなのか。原因がわかれば改善への道筋が見えてきます。
当院では問診と検査に十分な時間をかけて、あなたの症状の本当の原因を探ります。そして、どのような治療が最適なのか、どこまでが整体で対応できるのか、医療機関での治療が必要なのか、正直にお伝えします。30年以上の臨床経験から、あなたに最適な道をご提案できると自負しています。
歩けなくなってからでは遅いのです。症状が軽いうちに、早めに対処すればするほど、改善までの期間も短くなります。「これくらい大丈夫」と我慢せず、気になる症状があればお気軽にご相談ください。あなたが再び元気に歩けるように、全力でサポートさせていただきます。

