脊柱管狭窄症、様子見していませんか？放置のリスクとは

こんにちは、整体院シェルパ院長の吉原和彦です。病院で脊柱管狭窄症と診断されて、手術を勧められたけれど決断できずにいる方、あるいは湿布や痛み止めでなんとかやり過ごしている方は少なくありません。でも正直なところ、「このまま様子を見ていても大丈夫なのだろうか」と不安を感じていませんか？

今回は、脊柱管狭窄症をそのまま放っておくとどのようなリスクがあるのか、そして手術以外の選択肢についてお伝えします。あなたの不安や疑問を少しでも軽くできればと思いながら、30年以上の臨床経験をもとにお話ししていきますね。

脊柱管狭窄症をそのままにしておくとどうなるのか

脊柱管狭窄症を放置した場合、症状は徐々に進行していきます。最初は数百メートル歩けていた距離が、やがて100メートル、50メートルと短くなり、最終的には数十メートルも歩けなくなることがあります。これは脊柱管という神経が通るトンネルが狭くなることで、神経への圧迫が続いているためです。

症状の悪化は歩行距離の短縮だけにとどまりません。足のしびれや痛みが常に感じられるようになり、夜間も症状が出るようになって睡眠が妨げられることもあります。さらに進行すると足の筋力が低下し、つまずきやすくなったり、階段の上り下りが困難になったりします。

もっとも深刻なのは、排尿や排便のコントロールに問題が生じるケースです。これは神経の圧迫が重度になった証拠で、医学的には緊急性の高い状態とされています。このレベルまで進行すると、日常生活に大きな支障をきたし、場合によっては寝たきりや車椅子生活を余儀なくされることもあるのです。

放置することで起こる具体的な症状の進行

初期段階では間欠性跛行という特徴的な症状が現れます。これは歩いていると足やお尻に痛みやしびれが出て、少し休むと楽になるという状態です。この段階であれば、多くの方が「年齢のせいかな」と軽く考えてしまいがちです。

中期になると、歩ける距離がどんどん短くなり、前かがみの姿勢でないと歩けなくなります。買い物カートや杖に頼らないと外出できなくなる方も増えてきます。また座っているときや寝ているときにもしびれを感じるようになり、安静にしていても症状から解放されなくなります。

後期には立っているだけでも症状が出るようになり、日常生活のあらゆる動作に支障をきたすようになります。家事ができない、お風呂に入るのが困難、着替えにも時間がかかるなど、自立した生活が難しくなっていくのです。

なぜ症状が進行してしまうのか

脊柱管狭窄症の症状が進行する理由は、脊柱管の狭窄そのものだけではありません。30年の臨床経験から言えるのは、症状をかばうために体の使い方が変わり、それがさらなる悪化を招くという悪循環に陥るケースが非常に多いということです。

痛みやしびれを避けようと無意識のうちに姿勢を変え、特定の筋肉ばかりを使うようになります。すると使われない筋肉は弱くなり、使いすぎる筋肉は硬くなって、全身のバランスが崩れていきます。このバランスの崩れが脊柱への負担をさらに増やし、症状の進行を加速させてしまうのです。

また脊柱管狭窄症の方の多くは、反り腰や股関節の硬さ、足首の動きの悪さなど、複数の問題を同時に抱えています。これらの問題を放置したまま日常生活を送ることで、脊柱管への負担は日々蓄積されていきます。だからこそ、早い段階での適切な対処が必要なのです。

痛みをかばうことで起こる二次的な問題

痛みをかばう姿勢を続けることで、腰だけでなく首や肩、膝にまで負担がかかるようになります。実際に当院に来られる脊柱管狭窄症の患者さんの多くが、肩こりや膝の痛みも同時に訴えられます。

さらに長期間の痛みは自律神経のバランスを崩し、睡眠障害やストレスの増加、胃腸の不調などの全身症状を引き起こすこともあります。体を動かさなくなることで筋力が低下し、それが転倒のリスクを高めるという負の連鎖も生まれます。

心理的な影響も見逃せません。外出が億劫になり、趣味や社交活動から遠ざかることで、生活の質が大きく低下します。「もう年だから仕方ない」とあきらめてしまう方もいらっしゃいますが、適切な治療を受ければ改善する可能性は十分にあります。

手術は本当に必要なのか

病院で脊柱管狭窄症と診断されると、手術を勧められることがあります。しかし実は、すべての脊柱管狭窄症が手術を必要とするわけではありません。手術が必要になるのは、排尿障害や排便障害がある場合、足に力が入らなくなった場合など、重症例に限られます。

手術には一定のリスクが伴います。麻酔によるリスク、感染症のリスク、そして手術後の回復に時間がかかることなどです。また手術をしても症状が完全に消えるとは限らず、再発する可能性もゼロではありません。体への負担も大きいため、特に高齢の方にとっては慎重な判断が必要です。

多くの場合、保存的治療で十分な改善が期待できます。保存的治療とは手術をしない治療法のことで、整体や運動療法、生活習慣の改善などが含まれます。当院でもこれまで多くの脊柱管狭窄症の患者さんを手術なしで改善に導いてきました。

保存的治療で改善できる理由

脊柱管狭窄症の症状は、脊柱管の狭窄だけでなく、周囲の筋肉や骨格のバランスの崩れが大きく関係しています。このバランスを整えることで、神経への圧迫を軽減し、症状を改善できるケースが多いのです。

当院では徹底した検査で原因を特定し、それぞれの患者さんに合わせた治療計画を立てます。反り腰を改善する、股関節の動きを良くする、足指を使えるようにするなど、複数のアプローチを組み合わせることで根本的な改善を目指します。

実際に当院の施術を受けられた方々からは、「長時間歩いても痛みやしびれを気にせず過ごせるようになった」「趣味の旅行に安心して出かけられるようになった」「家族との外出を楽しめるようになった」といった喜びの声を多数いただいています。

整体院シェルパでの治療アプローチ

当院では、脊柱管狭窄症の治療において何よりも検査を重要視しています。これは30年以上の臨床経験の中で、原因がわからないまま治療を進めても改善しないケースを数多く見てきたからです。原因をつきとめることが、何よりも重要なのです。

初回の来院では、問診に十分な時間をかけます。いつから症状が始まったのか、どのような動作で痛みが出るのか、過去の怪我や病気の履歴はどうかなど、詳しくお聞きします。その後、足底重心測定器や整形外科的検査、筋力検査など、複数の検査で現在の状態を可視化していきます。

検査結果をもとに治療計画を立て、わかりやすく説明します。患者さん自身が自分の状態を把握し、目標をもって治療に取り組むことが、根本改善の結果につながることは経験上間違いないです。そして国家資格を持つ私が、検査から施術まで一貫して担当しますので安心してください。

脊柱管狭窄症の改善事例

当院には開院以来、多くの脊柱管狭窄症の患者さんが来院されています。その中でも特に印象に残っているのは、100メートルも歩けなくなっていた70代の男性のケースです。病院では手術を勧められていましたが、不安で決断できずにいました。

検査の結果、反り腰と股関節の硬さ、足指が使えていないことが主な原因であることがわかりました。治療では骨格の調整と筋力バランスの修正を中心に進め、自宅でのセルフケアも実践していただきました。3か月後には痛みなく1キロ以上歩けるようになり、今では趣味の登山も再開されています。

このように脊柱管狭窄症は、適切なアプローチをすれば改善する可能性が十分にあります。もちろん個人差はありますし、重症度によっても改善までの期間は異なります。しかし早めに対処すればするほど、改善までの期間も短くなるのは間違いありません。

今すぐできる対策と注意点

脊柱管狭窄症の方がやってはいけないことの一つは、腰を反らす動作です。反らすことで脊柱管がさらに狭くなり、症状が悪化します。洗濯物を干すときや高いところのものを取るときなど、日常生活の中で反らす動作は意外と多いので注意が必要です。

逆に前かがみの姿勢は症状を楽にします。ただし長時間の前かがみは腰への負担が大きいので、適度に姿勢を変えることが大切です。また長時間同じ姿勢を続けることも避けましょう。座りっぱなし、立ちっぱなしはどちらも症状を悪化させる可能性があります。

運動については、無理のない範囲で体を動かすことが重要です。完全に安静にしてしまうと筋力が低下し、かえって症状が悪化します。ウォーキングやプールでの水中歩行など、痛みを感じない範囲での適度な運動を心がけてください。

専門家に相談するタイミング

次のような症状が出た場合は、できるだけ早く専門家に相談することをおすすめします。歩ける距離が明らかに短くなってきた、安静にしていてもしびれや痛みが消えない、足に力が入りにくくなった、排尿や排便に異常を感じるなどです。

特に排尿障害や排便障害、足の麻痺などは緊急性の高い症状です。これらの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。ただしそこまで重症でない場合は、手術以外の選択肢も十分に検討する価値があります。

湿布や痛み止めでごまかし続けることも避けたいところです。これらは一時的に症状を和らげる効果はありますが、根本的な改善には至りません。長期間の服用は副作用のリスクもあります。

脊柱管狭窄症と向き合うために

脊柱管狭窄症は確かに厄介な症状ですが、決してあきらめる必要はありません。適切な治療を受ければ、日常生活を取り戻すことは十分に可能です。大切なのは、症状を放置せず、早めに対処することです。

私自身、16歳のときに股関節の痛みで大好きだった陸上から引退せざるを得なかった経験があります。原因不明の診断が続き、その場しのぎの治療しか受けられなかった悔しさを、今でも鮮明に覚えています。だからこそ、症状に悩まされているあなたの不安に寄り添いたいと思っています。

当院の整体施術と脊柱管狭窄症は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。検査から施術まで院長である私が一貫して担当し、あなたの体の変化を見逃さずに治療を進めていきます。一人で悩むことなく、どうぞお早めにご相談ください。あなたがやりたいことを再びできるように、全力でサポートさせていただきます。