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こんにちは。整体院シェルパ・広島院院長の吉原和彦です。今日は、料理中にフライパンを持ち上げると親指が痛いという、日常のふとした瞬間に感じる悩みについてお話しします。
「大したことないかな」と思いながら、でもジワジワと気になっている方も多いのではないでしょうか。実は私自身、料理が趣味なので、調理中の手の使い方には人一倍関心があります。だからこそ、この痛みを軽く流してほしくないと思っています。


フライパンを持ち上げたときに親指の付け根がズキッとする——じつはこれ、ある特定の関節にかかる負担が原因であることがほとんどです。放置せず、原因をしっかり見極めることが大切だと、30年の臨床経験から確信しています
夕食の支度をしていて、フライパンを火にかけようとした瞬間、親指の付け根にピリッとした痛みが走る。そんな経験が続いているなら、それは体からのサインかもしれません。
「年のせいかな」「少し休めば治るだろう」と思っていても、何週間経っても同じ痛みが繰り返されるなら、いちど立ち止まって向き合ってみてください。痛みは早めに対処するほど、改善の道が開けやすくなります。
調理中の動作はさまざまですが、とくに次のような場面で痛みを感じる方が多くいらっしゃいます。
これらはすべて、親指の付け根にある関節に大きな力がかかる動作です。この関節こそが、今回のテーマの中心にある「母指CM関節」です。
母指CM関節症とは、親指の付け根と手首の間にある「CM関節」の軟骨がすり減り、骨同士がこすれ合うことで痛みや腫れが生じる状態のことです。
「変形性関節症」の一種で、加齢や使いすぎによって徐々に進行します。40代以降の女性に多く見られますが、家事や細かい作業を繰り返す方であれば年齢を問わず発症することがあります。
一見、手首や指の「疲れ」と区別がつきにくいのですが、この疾患に特有なのが「荷重をかけたときの痛み」です。フライパンを持ち上げる、瓶のフタを回す——こうした「力をかけて親指を使う動作」のときにズキッと痛む場合は、CM関節に問題が起きている可能性が高いです。
多くの方が「我慢していればそのうち治るだろう」と思いながら過ごしています。ところが、この疾患は放置すると徐々に進行していきます。
最初は特定の動作のときだけ痛みが出る程度でも、やがて何もしていなくてもズキズキと鈍痛が続くようになり、最終的には親指の付け根が腫れたり変形したりと、見た目にも変化が現れてきます。重症化すると握力が著しく低下し、料理どころか洗顔や歯磨きといった基本的な動作にも支障をきたすようになります。
手術を避けるためにも、「なんとなく痛いな」と感じ始めた段階での早めの対処が重要です。
開院以来、当院には多くの方が手の痛みを訴えて来院されています。30年の臨床経験から言えるのは、母指CM関節症の原因はひとつではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていることがほとんどだということです。
原因として挙げられる主なものをまとめると、以下のようになります。
特に見落とされがちなのが「ホルモンバランスの変化」です。女性ホルモン(エストロゲン)には関節の軟骨や靭帯を保護する働きがあるため、更年期を迎えてホルモンの分泌が減少すると、関節への保護作用が弱まり、痛みが生じやすくなります。これが、40〜50代の女性に多い理由のひとつです。
毎日の炊事で手をよく使う方は、知らず知らずのうちにCM関節に繰り返しの負荷をかけています。疲労が蓄積したうえにホルモンの影響が重なると、ある日突然「フライパンを持っただけで痛い」という状態になるのです。
「軽い痛みだからたいしたことはない」と思っていても、原因が複数絡み合っている場合は、適切な処置をしないまま放置すると悪化するスピードが速くなることがあります。
反対に、「激しく痛くて不安だったのに、丁寧に原因を整理したら意外とシンプルに改善できた」というケースもあります。大切なのは、痛みの強さで判断するのではなく、きちんと原因を調べることです。
「病院でもらった湿布を貼っているけど、料理するたびに痛い」「痛み止めを飲んでも、またすぐ痛くなる」——こういったお声を、当院でもよく伺います。
湿布や痛み止めは、炎症や痛みを「一時的に抑える」ためのものです。症状の原因——すり減った軟骨、崩れた関節のバランス、筋肉の使い方のクセ——には直接働きかけません。だから、薬が切れるとまた同じ痛みが戻ってくる、というサイクルを繰り返してしまうのです。
根本的に改善するためには、なぜその関節に過剰な負担がかかっているのかを明らかにする必要があります。そのためには、きちんとした検査が欠かせません。
整形外科では、母指CM関節症に対して主に次の3つの方法が取られます。
| 治療法 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 装具療法 | 親指の付け根を固定するサポーター | 日常生活に支障が出ることも。根本改善には至りにくい |
| 薬物療法 | 痛み止め・注射・湿布 | 一時的な緩和にとどまり、長期使用で副作用のリスクも |
| 手術療法 | 関節固定術・関節形成術など | 術後リハビリが長く、完全な機能回復が難しい場合もある |
これらはいずれも「症状を管理する」アプローチです。筋肉のバランスや姿勢・重心のゆがみなど、体全体の問題として母指CM関節症を捉えることは、一般的な病院の治療では難しい部分があります。
当院では、母指CM関節症に限らず、どんな症状でも「原因の特定」を最優先にしています。これは私が治療家として長年かけて至った、ゆるぎない信念です。
原因がわからないまま施術を重ねることは、コンパスなしに山を登るようなものです。たまたま頂上に辿り着けたとしても、また迷ってしまいます。でも原因がわかれば、最短ルートで山頂を目指せる。それが当院の考え方です。
当院では、足底重心測定器(ピドスコープ)をはじめとした5種類の検査を組み合わせて、現在の体の状態を客観的に可視化します。「親指の痛み」という局所の問題だけでなく、体全体のバランスや重心の偏り、筋力の左右差なども確認することで、痛みの真の原因に迫ります。
手の痛みなのに「なぜ足底の検査を?」と思われるかもしれません。でも体は全身でつながっています。重心の崩れや姿勢のゆがみが、回り回って手指への負荷につながっているケースは少なくないのです。
当院は、国家資格を持つ院長が問診・検査・施術・計画説明のすべてを担当します。「前回と別の先生だった」「毎回説明をし直さなければならない」といったストレスは一切ありません。
| 当院 | 複数施術者のいる院 | |
|---|---|---|
| 施術者 | 国家資格を持つ院長が最後まで担当 | 施術者によって技術レベルに差が生じる |
| 検査 | 独自の多角的検査で原因を特定 | 検査をせず説明も不十分なことも |
| 施術 | 高い技術力で幅広い症状に対応可能 | マニュアル通りのワンパターンな施術 |
軟骨のすり減りは自然に回復することが難しく、放置すると進行しやすい状態です。「痛みが少し引いた」と感じるときも、炎症が一時的に収まっているだけで、根本的な問題は残っていることがほとんどです。早めに対処することが大切です。
痛みを我慢しながら無理に親指を酷使し続けることは避けてください。痛みは体が発するSOSのサインです。重いフライパンをかばいながら使い続けたり、痛みを押さえつけながら家事をこなしたりすることで、関節への負担は蓄積していきます。可能な範囲でフライパンの重さを軽くしたり、両手で持つよう工夫したりするだけでも、負担はかなり変わります。
多くの場合、早期に適切な対処をすることで手術を避けることができます。当院でも「手術を勧められたけれど、まず整体で試してみたい」という方が来院されることがあり、丁寧な検査と施術によって大きく改善された事例があります。ただし症状の程度によりますので、まずは一度ご相談ください。
もちろん併用していただけます。サポーターで関節を保護しながら施術を受けることで、回復がスムーズになるケースもあります。今現在使っているものがあれば、初回の問診時にお知らせください。
私自身、料理が好きです。腕を振るって家族に食べさせるあの時間は、日々の充実感に直結していると感じています。だからこそ、「フライパンを持つたびに痛くて、料理が億劫になった」という気持ちが、とてもよくわかります。
趣味を、家族との食卓を、日常の喜びを、痛みのせいで手放してほしくない——そう思いながら、毎日施術に向き合っています。
親指の痛みは「なんとなく続く違和感」の段階のうちに対処するのが、いちばんの近道です。「大げさかな」と思わなくていいんです。気になったその気持ちを大切にしてください。一人で抱え込まず、いつでも気軽にご相談ください。あなたの手が、またいきいきと動き出せるよう、一緒に考えていきましょう。
整体院シェルパ・広島院院長 吉原和彦

