正月病

正月病とは

正月病とは、年末年始の長期休暇後に現れる心身の不調を指す言葉で、医学的な正式な病名ではありません。年末の仕事の追い込みや忘年会、正月の親戚付き合いなどで生活リズムが乱れ、休んだはずなのに疲れが取れず、仕事や日常生活への意欲が低下してしまう状態のことをいいます。

自律神経のバランスが崩れることで、気分の落ち込み、だるさ、集中力の低下、睡眠障害、胃腸の不調などが同時に現れるのが特徴です。

民間調査によると約7割の人が正月病のような症状を経験したことがあるとされています。特に働き盛りの30代から40代の会社員に多く見られ、年末年始の業務繁忙期と長期休暇のギャップによる心身への負担が大きいことが背景にあります。数日で自然に回復することもあれば、適応障害やうつ病のきっかけになる場合もあります。

正月病を単なる疲れと考えて放置すると、自律神経の乱れがさらに悪化し、慢性的な不調につながる可能性があります。気分の落ち込みややる気の低下が2週間以上続くと、適応障害やうつ病といった精神疾患に進行してしまうリスクがあります。

仕事のパフォーマンスが低下し続けることで職場での評価が下がり、人間関係にも悪影響を及ぼします。睡眠障害が慢性化すると免疫力の低下や生活習慣病のリスクも高まります。

また、体のだるさや肩こり、頭痛などの身体症状も固定化してしまい、何をするにも億劫になり、家族との時間や趣味を楽しむ余裕もなくなります。最悪の場合、仕事を休職せざるを得なくなったり、社会生活そのものから遠ざかってしまう可能性もあります。

正月病の原因

開院以来、当院には多くの正月病患者さんが来院されています。

30年の臨床経験から言えるのは、正月病の原因はひとつではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていることがほとんどだということです。

正月病の原因は主に次のようなものがあります。

正月病はこれらの要因が複数重なることによって発症することが少なくありません。

そしてその数や組み合わせは、当然、患者さんによって異なります。だからこそ当院では、何よりも検査を重要視しています。患者さんそれぞれの置かれた環境や既往歴などを丁寧にお聞きして、当院独自の客観的検査や整形外科検査などを行い、正月病の原因を見つけ出します。

原因がわかるから改善する道が見えてきます。

これまで病院やほかの治療院でよくならなかったとしても決してあきらめないでください。あなたの正月病は、徹底した検査と豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

正月病の場合、病院では以下の治療法が一般的です。

生活指導とカウンセリング

生活習慣の改善には本人の継続的な意志と努力が必要で、忙しい日常の中では実践が難しい場合があります。カウンセリングも定期的な通院が必要で、時間的・経済的な負担がかかります。

薬物療法

薬は症状を一時的に抑えるもので、根本的な原因の解決にはなりません。副作用として眠気やだるさ、依存性のリスクがあり、長期服用には注意が必要です。薬をやめるタイミングも慎重に判断する必要があります。

光療法

専用の機器が必要で、毎日一定時間継続する必要があります。効果を実感するまでに時間がかかる場合もあり、すべての人に効果があるわけではありません。

運動療法

やる気が出ない状態で運動を継続するのは精神的にハードルが高く、負荷の調整を誤ると逆に疲労が増すこともあります。専門家の指導のもとで行わないと効果が得られにくい場合があります。

正月病を改善するために

正月病を改善するためには、原因をつきとめることが何よりも重要です。原因がわからないまま治療を進めることは、コンパスを持たずに山に登るようなものです。行き当たりばったりの治療では改善は見込めません。

当院では、丁寧なカウンセリングと徹底した検査で原因を明らかにします。その結果をもとに治療計画を立て、検査結果と治療計画をわかりやすく説明します。

患者さん自身が自分の状態を把握し、目標をもって治療に取り組むことが、根本改善の結果につながることは経験上間違いないです。

当院の特徴

国家資格を有し、治療家歴30年以上の院長が、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

正月病の根本改善のためには、症状の緩和はもとより、自律神経のバランスを整え、体全体の緊張を解放し、生活習慣まで改善する必要があります。そのため当院では検査を充実し、計画を立てて共有し、経過を確認しながら施術しています。

だからこそ、身体の変化や症状の波を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで院長が一貫して行っているのです。変化を共有し、お互いに確認しながら治療を進めていく一貫性が治療効果を高め、それが当院の豊富な改善実績に繋がっています。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、カウンセリングで効果が期待できなかった方もあきらめずにご相談ください。

正月病のQ＆A

正月病は自然に治りますか?

軽度の正月病であれば、生活リズムを整えることで数日から1週間程度で自然に回復することが多いです。ただし、2週間以上症状が続く場合や日常生活に支障が出ている場合は、適応障害やうつ病に進行している可能性もあるため、専門家への相談をおすすめします。

正月病の人がやってはいけないことは?

無理に頑張ろうとすることです。やる気が出ないのに無理に予定を詰め込んだり、睡眠時間を削って作業を続けたりすると、かえって症状が悪化します。また、アルコールで気分を紛らわせようとすることも、自律神経をさらに乱すため避けるべきです。まずは休息を優先しましょう。

正月病と五月病の違いは何ですか?

どちらも長期休暇明けに起こる適応障害やうつ症状の一種ですが、五月病は新年度の環境変化によるストレスが主な原因です。正月病は年末年始の生活リズムの乱れや暴飲暴食、寒さや日照不足といった季節的要因が重なることが特徴です。症状は似ていますが、背景となる原因が異なります。

正月病は何日くらいで回復しますか?

個人差がありますが、生活リズムを整えれば3日から1週間程度で回復することが一般的です。ただし、疲労の蓄積が大きい場合や心理的ストレスが強い場合は、2週間以上かかることもあります。症状が長引く場合は、専門的なケアを受けることを検討してください。

正月病と冬季うつ病は同じものですか?

厳密には異なります。冬季うつ病は日照時間の減少によるセロトニン不足が主な原因で、秋から冬にかけて症状が現れ春に回復する季節性のうつ病です。正月病は年末年始の生活習慣の乱れが引き金となる一時的な不調ですが、症状が重なる部分も多く、冬季うつ病が背景にある場合もあります。

正月病にならないためにはどうすればいいですか?

年末年始でも可能な限り規則正しい生活を心がけることが大切です。夜更かしや朝寝坊をしすぎず、起床後は朝日を浴びる習慣を維持しましょう。イベントを詰め込みすぎず、何もしない休息日を確保することも予防につながります。暴飲暴食を控え、適度に体を動かすことも効果的です。

休暇中の過ごし方で気をつけることはありますか?

楽しい時間を過ごすことは大切ですが、予定を詰め込みすぎないことです。連日の飲み会は避け、休肝日を設けましょう。また、昼夜逆転しないよう、就寝時間と起床時間を大きく崩さないことがポイントです。休暇の最後の数日は通常の生活リズムに戻す慣らし期間として活用すると良いでしょう。

仕事始めのだるさを軽減する方法はありますか?

仕事始めから全力で動こうとせず、慣らし運転を意識することが重要です。簡単な業務から始め、徐々にペースを上げていきましょう。朝起きたら窓を開けて朝日を浴び、軽いストレッチで体をほぐすと自律神経が整いやすくなります。昼休みには外に出て日光を浴びることもおすすめです。

正月病で病院に行くべき症状の目安は?

気分の落ち込みや無気力感が2週間以上続く、眠れない日が続く、朝起きるのが極端につらく仕事に行けない、食欲不振や過食が続く、理由のわからない不安や焦りが強い、以前好きだったことに全く興味が持てないなどの症状が複数当てはまる場合は、心療内科や精神科への受診を検討してください。

整体やマッサージは正月病に効果がありますか?

整体やマッサージは自律神経のバランスを整える効果が期待できます。特に肩こりや頭痛、体のだるさといった身体症状に対しては、筋肉の緊張をほぐし血流を改善することで症状の緩和につながります。当院では運動力学に基づいた検査と運動療法を組み合わせた施術で、体全体のバランスを整えていきます。

正月病が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の整体施術と正月病は非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

正月病は早めに対処すればするほど、改善までの期間も短くなります。一人で悩むことなく、お早めにご相談ください。