男性に1.5倍多い脊柱管狭窄症｜その原因と対策

こんにちは。整体院シェルパ・広島院の吉原和彦です。最近、歩いていると足がしびれてきたり、腰に重だるさを感じていませんか。もしかすると、それは脊柱管狭窄症のサインかもしれません。

実は脊柱管狭窄症は男性に多く見られる症状で、特に60代以降の方に多いことがわかっています。長年の肉体労働や姿勢の積み重ねが関係していることも少なくありません。放っておくと歩ける距離がどんどん短くなり、日常生活に大きな支障をきたすようになってしまいます。

なぜ男性に脊柱管狭窄症が多いのか

脊柱管狭窄症は男性の発症率が女性の約1.5倍から2倍と報告されており、これには明確な理由があります。まず挙げられるのが職業の違いです。建設業や製造業、運送業など、腰に負担のかかる肉体労働に長年従事してきた男性が圧倒的に多く、その結果として脊柱管への負担が蓄積されていきます。

さらに男性ホルモンの影響も見逃せません。男性は筋肉量が多い反面、柔軟性に乏しく、筋肉の緊張が強くなりやすい傾向があります。この筋肉の硬さが骨格のバランスを崩し、脊柱管への圧迫を強めてしまうのです。加えて、前立腺肥大などの男性特有の疾患が骨盤周辺の血流を悪化させ、腰部の症状を悪化させることもあります。

長年の生活習慣が招く変性

男性の場合、若い頃からスポーツや力仕事で腰に負担をかけ続けてきた方が少なくありません。その結果、椎間板や関節の変性が進行し、50代を過ぎる頃から症状として現れ始めます。特に反り腰の姿勢が長年続いていた方は、腰椎の後方にある脊柱管が狭くなりやすく、神経を圧迫しやすい状態になっているのです。

男性特有の症状にも注意

脊柱管狭窄症の典型的な症状である間欠跛行は男女共通ですが、男性の場合は排尿障害や勃起不全といった症状が出現することがあります。これらは神経の圧迫が骨盤内の自律神経にまで影響を及ぼしている可能性があり、早めの対処が必要になります。症状が進行すると、膀胱や直腸のコントロールが難しくなることもあるため注意が必要です。

脊柱管狭窄症と診断されたら

整形外科で脊柱管狭窄症と診断されても、すぐに手術が必要なわけではありません。実は多くのケースで保存療法による改善が可能なのです。ただし、原因をしっかりと見極めた上で適切な治療を行うことが重要になります。

当院に来院される男性患者さんの多くは、病院で「年齢のせい」「加齢による変性だから仕方ない」と言われて諦めかけていた方々です。しかし、脊柱管狭窄症の原因は加齢だけではありません。姿勢のバランス、筋力の低下、歩行パターンの崩れなど、複数の要因が絡み合って症状を引き起こしています。

仕事への影響と向き合う

現役で働いている男性にとって、脊柱管狭窄症は仕事の継続にも関わる深刻な問題です。立ち仕事や重いものを持つ作業が多い職種では、症状が悪化しやすく、仕事を休まざるを得なくなることもあります。しかし、適切な治療と体の使い方を身につけることで、仕事を続けながら症状を改善していくことは十分に可能なのです。

当院では患者さんの職業や生活スタイルを詳しくお聞きし、仕事に支障が出ない範囲で無理なく続けられる治療計画を立てています。デスクワークの方には座り方の指導を、立ち仕事の方には体重のかけ方や休憩の取り方をアドバイスしています。

当院での治療アプローチ

開院以来、数多くの男性の脊柱管狭窄症患者さんを診てきましたが、30年の臨床経験から言えることがあります。それは、脊柱管狭窄症の原因は一人ひとり異なるということです。だからこそ当院では徹底した検査を行い、あなた自身の原因を特定することから始めます。

多角的な検査で原因を特定

当院では足底重心測定器ピドスコープをはじめとする5種類の検査を実施しています。これにより、反り腰の程度、股関節の可動域、筋力バランス、歩行パターンなど、あなたの体の状態を客観的に評価することができます。検査結果はわかりやすく説明し、どこに問題があるのかを一緒に確認していきます。

特に男性の場合、長年の習慣で体の使い方に癖がついていることが多く、その癖が症状を悪化させている原因になっていることがほとんどです。股関節が正しく使えていない、足指の力が弱っている、腹筋と背筋のバランスが崩れているなど、複数の要因が重なり合っています。

運動療法を取り入れた整体

当院の施術は痛みを取るだけでなく、再発しない体づくりを目指しています。そのため、骨格や筋肉のバランスを整える施術に加えて、自宅でできるエクササイズも指導しています。筋力を強化し、正しい姿勢や歩行を身につけることで、症状の根本的な改善につながります。

施術は国家資格を持つ私が最初から最後まで一貫して担当しますので、体の変化を見逃すことなく、経過を確認しながら進めていくことができます。グループ院のように施術者が変わることがないため、一貫性のある治療が可能になっています。

男性の脊柱管狭窄症でよくある質問

手術しないと治らないのでしょうか

多くの場合、保存療法で改善が期待できます。手術が必要なのは、排尿障害や足の麻痺など、重篤な神経症状が出ている場合や、保存療法を十分に行っても改善しない場合に限られます。まずは保存療法を試してみることをおすすめします。

どのくらいの期間で改善しますか

症状の程度や発症からの期間によって異なりますが、多くの方は週2回の施術を3ヶ月程度続けることで、日常生活での痛みやしびれが大幅に軽減しています。早期に治療を始めるほど、改善までの期間も短くなる傾向があります。

仕事を休まなければいけませんか

基本的には仕事を続けながら治療することが可能です。ただし、重いものを持つ作業や長時間の立ち仕事は一時的に控えていただくこともあります。職場環境に合わせた対策を一緒に考えていきましょう。

痛み止めは飲み続けても大丈夫ですか

痛み止めは一時的な対症療法であり、根本的な解決にはなりません。長期間服用すると胃腸障害や肝機能への影響も懸念されます。できるだけ早く根本治療を始めて、薬に頼らない体を取り戻しましょう。

男性特有の生活スタイルに合わせた指導

男性の患者さんには、仕事での体の使い方や趣味の活動についても具体的にアドバイスしています。ゴルフや釣り、ガーデニングなど、腰に負担のかかる動作が多い趣味をお持ちの方も多いですが、正しい体の使い方を身につければ、痛みなく楽しむことができるようになります。

また、お風呂での温め方や寝る姿勢、布団の硬さなど、日常生活の細かな部分まで丁寧にアドバイスしています。これらの積み重ねが症状の改善と再発予防につながっていきます。

諦めないでください

脊柱管狭窄症は男性に多く見られる症状ですが、適切な治療を行えば必ず改善の道は開けます。病院で「手術しかない」と言われた方、痛み止めが効かなくなってきた方、他の治療院でよくならなかった方も、どうか諦めないでください。

30年以上の臨床経験と豊富な改善実績を持つ当院なら、あなたの脊柱管狭窄症の原因を見つけ出し、根本から改善へと導くことができます。一人で悩まずに、まずは一度ご相談ください。あなたが再び好きなことを痛みなく楽しめるように、全力でサポートさせていただきます。