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こんにちは、整体院シェルパ院長の吉原です。最近、患者さんから「自分が脊柱管狭窄症なんですが、子供にも遺伝しますか」という質問をよくいただくようになりました。ご自身の症状で苦しんだ経験があるからこそ、お子さんには同じ思いをさせたくないというお気持ち、本当によくわかります。
今日は脊柱管狭窄症とお子さんへの影響について、治療家として30年以上の臨床経験をもとにお話ししますね。結論から言うと、脊柱管狭窄症そのものが直接遺伝するわけではありません。ただし、発症しやすい体質や生活習慣が親子で似ることで、お子さんも将来的にリスクを抱える可能性はあるんです。


親として子供の健康を心配するのは当然のこと。でも過度に不安にならず、正しい知識を持つことが大切です
脊柱管狭窄症が直接遺伝するという医学的根拠は実はありません。ただし、脊柱管の形状や広さ、骨格の特徴は遺伝的要素を含んでいるため、親が狭窄症であれば、お子さんも脊柱管が生まれつき狭い傾向にあることは考えられます。これを「先天性脊柱管狭窄」と呼びます。
脊柱管が生まれつき狭い方は、加齢による変性が加わると症状が出やすくなるんです。また、親子で体型や姿勢の癖、歩き方などが似ることも多く、これらが将来的な発症リスクを高める要因になります。特に反り腰や猫背といった姿勢の問題は、家族間で共通していることが臨床上よく見られます。
一般的な脊柱管狭窄症は50歳以降に発症することがほとんどですが、軟骨無形成症などの遺伝性疾患がある場合は話が変わってきます。軟骨無形成症は常染色体優性遺伝の疾患で、小児期から脊柱管狭窄が見られることがあります。この場合は成長とともに狭窄が進行し、若年でも症状が出ることがあるため、専門医による継続的な管理が必要です。
軟骨無形成症の親から生まれたお子さんは50%の確率で同じ疾患を受け継ぎます。低身長や四肢の短縮などの特徴があり、脊柱管狭窄症は合併症のひとつとして必発です。ただしこれは一般的な脊柱管狭窄症とは異なる特殊なケースで、全体から見ればごく限られた割合になります。
遺伝的要素よりも実は大きいのが生活習慣や環境要因です。親子は同じ家庭で生活するため、食事の内容、運動習慣、姿勢の癖などが似てきます。長時間のデスクワーク、重労働、スポーツでの腰への負担など、脊柱管狭窄症を引き起こす要因は日常生活の中にたくさんあるんです。
特に注意していただきたいのが、お子さんの姿勢と体の使い方です。スマートフォンやゲームで長時間前かがみになっていたり、運動不足で体幹の筋力が弱かったりすると、将来的に腰への負担が大きくなります。親が意識的に正しい姿勢や運動習慣をお子さんに伝えることが、最大の予防になるんです。
思春期のお子さんに多い側弯症や、スポーツをしているお子さんに見られる分離すべり症などの脊椎疾患は、将来的に脊柱管狭窄症のリスクを高める可能性があります。側弯症は特に10代の女の子に多く見られ、背骨が左右に曲がってしまう状態です。
側弯症そのものが脊柱管狭窄症を直接引き起こすわけではありませんが、背骨のバランスが崩れることで腰への負担が増え、将来的に変形性の変化が加わると狭窄が起こりやすくなります。早期発見と適切な対処が重要で、学校の健診でチェックされることも多いので、指摘があったら専門医の診察を受けることをおすすめします。
スポーツをしているお子さん、特に野球やバレーボール、バスケットボールなど腰を反らす動作が多い競技をしている場合、腰椎分離症のリスクが高まります。10代のうちに腰椎の一部が疲労骨折を起こし、それがすべり症に進行することがあるんです。
分離症やすべり症があると、将来的に脊柱管が狭くなりやすく、中年以降に症状が出てくる可能性があります。お子さんが腰痛を訴えたら、成長痛だと決めつけずに専門家に診てもらうことが大切です。早期に適切な治療とリハビリを行えば、将来のリスクを減らすことができます。
お子さんの将来の健康を守るために、親としてできることはたくさんあります。まず大切なのは正しい姿勢を身につけさせることです。勉強するときの姿勢、スマートフォンを見るときの姿勢、歩き方など、日常的に気をつけるポイントを親子で共有しましょう。
次に運動習慣を作ることです。体幹の筋力、特に腹筋と背筋のバランスを整えることは、将来の腰痛予防に非常に効果的です。激しいスポーツである必要はなく、散歩や軽いストレッチ、体操など、無理なく続けられるものから始めればいいんです。
当院では、親御さんが脊柱管狭窄症で通院されている場合、お子さんの姿勢チェックもお受けしています。早期に姿勢の問題や体の使い方の癖を見つけることで、将来的な発症リスクを大きく減らすことができます。足底の重心バランスや歩行の癖、股関節の使い方など、専門的な視点でチェックすることが重要です。
また、お子さん一人ひとりの体の特徴に合わせた運動指導も行っています。画一的なトレーニングではなく、その子の弱点や癖を踏まえた個別のアドバイスをすることで、効果的に予防ができるんです。親子で一緒に取り組めるエクササイズもお伝えしますので、家族の健康習慣として定着させることができますよ。
日常生活の環境を見直すことも大切です。勉強机や椅子の高さは適切か、寝具は体に合っているか、重いランドセルや鞄の持ち方に問題はないか、こうした小さな積み重ねが将来の健康を左右します。特に最近はタブレット学習が増えていますが、長時間画面を見る姿勢には注意が必要です。
食事面では、骨や筋肉の成長に必要な栄養をバランスよく摂ることを心がけてください。カルシウムやビタミンD、たんぱく質などは骨格の健全な発育に欠かせません。成長期にしっかりとした骨格を作ることが、将来の脊椎疾患の予防につながります。
当院では親御さんの脊柱管狭窄症を治療しながら、お子さんの将来の健康についてもアドバイスさせていただいています。30年以上の臨床経験から、家族で似た体の使い方の癖があることを数多く見てきました。親御さんの治療を通じて、ご家族全体の健康をサポートできることが、当院の強みだと考えています。
脊柱管狭窄症の治療では、徹底した検査で原因を特定することを最も重視しています。反り腰、股関節の問題、筋力バランスの崩れ、歩き方の癖など、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。原因がわかれば改善の道筋が見えてきますし、お子さんにも同じ問題がないかチェックすることができます。
症状が改善した患者さんからよく聞くのが、「自分が良くなったことで、家族の健康意識も変わった」という声です。親御さんが正しい姿勢や運動習慣を実践している姿を見て、お子さんも自然と健康に気をつけるようになるんです。これこそが、本当の意味での予防だと私は考えています。
当院の施術は国家資格を持つ院長が一貫して担当しますので、体の変化や症状の経過を細かく把握できます。治療計画を立てて共有し、一緒にゴールを目指していくスタイルが、多くの患者さんから信頼をいただいている理由です。脊柱管狭窄症は早めに対処すればするほど改善までの期間も短くなります。
親の脊柱管狭窄症がお子さんに直接遺伝することはほとんどありません。ただし、骨格の特徴や生活習慣が似ることで、将来的なリスクを抱える可能性はあります。だからこそ、ご自身の症状を改善することと並行して、お子さんの姿勢や体の使い方にも気を配っていただきたいんです。
あなたが今苦しんでいる症状を、お子さんには経験させたくないですよね。その思いを現実にするために、まずはあなた自身の体をしっかり治すこと、そして正しい知識と習慣をお子さんに伝えることが何より大切です。一人で悩まずに、いつでもご相談ください。あなたとご家族の健康を、全力でサポートさせていただきます。

