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脊柱管狭窄症か坐骨神経痛か迷ったら読む記事

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こんにちは、整体院シェルパ・広島院の吉原和彦です。腰やお尻、足にしびれや痛みが出て病院を受診したら「脊柱管狭窄症かもしれない」と言われたけれど、他の病気と何が違うのかよくわからないという相談をよく受けます。実は脊柱管狭窄症とよく似た症状を引き起こす疾患は複数あり、それぞれ原因や治療法が異なるため、正しく見分けることがとても大切です。

当院にも「腰痛だと思っていたら脊柱管狭窄症だった」「椎間板ヘルニアと言われたけど実は違った」という方が数多く来院されます。症状の見分け方や原因の違いを知っておくことで、適切な対処ができるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。

院長:吉原

似た症状でも原因が異なれば治療法も変わります。正しい知識をもって自分の体と向き合いましょう

目次

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの違い

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアはどちらも腰や足にしびれや痛みを引き起こすため、混同されやすい疾患です。しかし発症のメカニズムも症状の出方も大きく異なります。脊柱管狭窄症は背骨の中にある神経の通り道(脊柱管)が加齢や変性によって狭くなり神経を圧迫する状態で、椎間板ヘルニアは背骨と背骨の間にあるクッション(椎間板)が飛び出して神経を圧迫する状態です。

年齢層にも違いがあります。脊柱管狭窄症は主に60代以降の中高年に多く見られる一方で、椎間板ヘルニアは20代から40代の比較的若い世代に多いのが特徴です。症状の出方でいえば、脊柱管狭窄症は長時間歩くと痛みやしびれが悪化し、前かがみになったり座って休むと楽になる「間欠性跛行」が代表的です。一方ヘルニアは前かがみになったり座っていると痛みが増し、立って腰を反らすと楽になることが多いです。

見分けるポイント

実際にご自身で簡単にチェックできるポイントがあります。まず腰を反らす動作をしてみてください。脊柱管狭窄症の場合は反らすと痛みやしびれが増します。逆に椎間板ヘルニアは反らすと楽になることが多いです。次に前かがみになってみてください。脊柱管狭窄症は前かがみで楽になりますが、ヘルニアは前かがみで痛みが増すことが多いです。

ただし症状には個人差があり、両方の疾患が合併していることもあります。自己判断だけで決めつけず、専門家による詳しい検査を受けることが何よりも重要です

脊柱管狭窄症とすべり症の違い

脊柱管狭窄症とすべり症もよく混同される疾患です。実はすべり症が原因で脊柱管狭窄症を引き起こすこともありますので、両者は密接な関係にあります。すべり症とは、背骨の骨(椎骨)が前後にずれてしまう状態を指します。このずれによって脊柱管が狭くなり、結果として脊柱管狭窄症の症状が現れるケースが少なくありません。

すべり症には「分離すべり症」と「変性すべり症」の2種類があります。分離すべり症は若い頃のスポーツなどで腰椎の一部が疲労骨折を起こし、それが原因で骨がずれてしまうものです。変性すべり症は加齢によって椎間板や靭帯が変性し、骨を支えきれなくなってずれてしまうもので、中高年の女性に多く見られます。

症状の特徴と見分け方

すべり症単独の場合は腰痛が主な症状で、長時間立っていたり腰を反らすと痛みが増します。すべり症が進行して脊柱管狭窄症を合併すると足のしびれや間欠性跛行が加わります。レントゲンやMRIで骨のずれや脊柱管の狭さを確認することで正確な診断が可能です。

治療においても見極めが重要です。すべり症があっても脊柱管が狭くなっていなければ、姿勢改善や筋力強化で十分対応できることが多いです。しかし脊柱管狭窄症を合併している場合は、神経症状への対処も含めた総合的なアプローチが必要になります。

脊柱管狭窄症と坐骨神経痛の関係

坐骨神経痛という言葉もよく耳にしますね。実はこれは病名ではなく「症状の名前」です。お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけて走る坐骨神経が何らかの原因で圧迫されたり刺激されたりして起こる痛みやしびれのことを坐骨神経痛と呼びます。脊柱管狭窄症はこの坐骨神経痛を引き起こす原因のひとつなのです。

坐骨神経痛を引き起こす原因は脊柱管狭窄症の他にも、椎間板ヘルニア、梨状筋症候群、腫瘍など様々です。ですから「坐骨神経痛がある」とわかっても、それだけでは根本原因は特定できません。丁寧な検査によってその背後にある本当の原因を見つけ出すことが改善への第一歩です。

年齢や性別による発症傾向

脊柱管狭窄症と似た症状を引き起こす疾患には、年齢や性別による発症傾向の違いがあります。脊柱管狭窄症は60代以降の男性にやや多く見られます。椎間板ヘルニアは20代から40代の働き盛り世代で、重労働やデスクワークなど腰に負担がかかる仕事をしている方に多いです。

変性すべり症は50代以降の女性に圧倒的に多く、これは閉経後の骨密度低下やホルモンバランスの変化が関係していると考えられています。梨状筋症候群は比較的若い世代から中年まで幅広く見られ、長時間の座り仕事やランニングなどで発症しやすいです。

ライフスタイルとの関連

職業や日常動作も発症に大きく関わっています。デスクワークで一日中座りっぱなしの方は椎間板への負担が大きくヘルニアのリスクが高まります。立ち仕事や重いものを持つ仕事の方は腰椎への負担が蓄積し、脊柱管狭窄症やすべり症を発症しやすくなります。運動不足や肥満も腰への負担を増やし、どの疾患のリスクも高めてしまいます。

病院での検査と診断の違い

脊柱管狭窄症と他疾患を正確に見分けるには、専門的な検査が欠かせません。病院ではまず問診で症状の出方や経過を詳しく聞き取ります。次に理学検査として姿勢のチェックや神経学的検査を行います。前かがみテストや下肢伸展挙上テストなどで神経の圧迫部位や程度を推測できます。

画像検査も重要です。レントゲンでは骨の変形やずれ、骨棘の有無を確認できます。MRI検査では脊柱管の狭さや椎間板の状態、神経の圧迫具合まで詳細に観察できるため、脊柱管狭窄症とヘルニアの鑑別に非常に有効です。CT検査は骨の構造をより詳しく見たいときに使われます。

検査結果の読み解き方

画像検査で異常が見つかったからといって、それが必ずしも症状の原因とは限りません。実は無症状の人でもMRIを撮ると椎間板の変性や軽度の狭窄が見つかることは珍しくないのです。画像所見と実際の症状を総合的に判断することが正確な診断には不可欠です

当院では病院の画像検査結果もしっかり確認しながら、独自の身体検査を組み合わせて症状の本当の原因を探っていきます。なぜなら画像には映らない筋肉や関節の問題が症状の主因になっていることも多いからです。

治療法の選び方と注意点

脊柱管狭窄症なのか他の疾患なのかによって、適切な治療法は変わってきます。脊柱管狭窄症の場合は腰を反らす動作を避け、前かがみ気味の姿勢で脊柱管を広げることが基本です。ウォーキングや自転車こぎなど前かがみでできる運動が推奨されます。一方ヘルニアの場合は前かがみを避け、正しい姿勢を保つことが重要です。

すべり症がある場合は腰を安定させるための体幹筋力強化が欠かせません。ただしやみくもに腹筋運動をすれば良いわけではなく、正しいフォームで適切な筋肉を鍛える必要があります。間違った運動は症状を悪化させることもあるので注意が必要です。

薬や注射の使い分け

病院では痛み止めの内服薬や湿布、神経ブロック注射などが処方されます。これらは一時的な症状緩和には効果的ですが、根本原因を解決するものではありません。特に長期間の痛み止め使用は胃腸障害などの副作用リスクもあります。症状をコントロールしながら、並行して根本改善に取り組むことが大切です。

手術が必要になるケースとは

保存的治療を続けても改善しない場合や、日常生活に重大な支障が出ている場合には手術が検討されます。特に膀胱直腸障害(排尿や排便のコントロールができなくなる)が出現した場合は緊急手術が必要です。脊柱管狭窄症の手術は狭くなった脊柱管を広げる除圧術が基本で、必要に応じて固定術も行われます。

ヘルニアの手術は飛び出した椎間板を取り除く摘出術が一般的です。すべり症では骨のずれを整えて固定する固定術が選択されることが多いです。ただし手術にはリスクや合併症の可能性もあり、術後のリハビリも必要です。また手術をしても再発することもあります。

手術を避けるために

多くの場合、脊柱管狭窄症やヘルニア、すべり症は保存的治療で改善が期待できます。当院にも「手術を勧められたけれど避けたい」という方が多く来院されますが、丁寧な検査で本当の原因を特定し、適切な施術と運動指導を行うことで改善に導けるケースは少なくありません。手術を決断する前に、まずは保存的治療の可能性を十分に探ってみることをお勧めします。

日常生活で気をつけるべきこと

脊柱管狭窄症と似た症状がある場合、日常生活での注意点も疾患によって異なります。共通して言えるのは長時間同じ姿勢を続けないこと、適度に体を動かすこと、肥満を避けることです。ただし運動の種類や姿勢の取り方は疾患によって変わってきます。

脊柱管狭窄症の方は買い物カートや手押し車を使って前かがみの姿勢で歩くと楽になります。自転車も良い運動です。反対にヘルニアの方は前かがみを避け、座るときは深く腰掛けて背もたれを使い、腰のカーブを保つことが大切です。重いものを持つときは必ず膝を曲げてしゃがんでから持ち上げましょう。

症状日記をつけることの大切さ

どんなときに痛みやしびれが出るのか、どうすると楽になるのかを記録しておくと、診断や治療方針の決定に役立ちます。朝起きたときの症状、歩いた距離と症状の関係、楽な姿勢や辛い姿勢などを簡単にメモしておくだけでも、原因究明の大きなヒントになります。

整体院シェルパでの改善アプローチ

当院では脊柱管狭窄症をはじめとする腰や足の症状に対して、まず徹底した検査を行います。足底重心測定器(ピドスコープ)や姿勢分析、歩行分析、整形外科的検査など多角的に身体の状態を評価し、症状の本当の原因を探ります。画像検査だけではわからない筋肉や関節の機能不全、体の使い方の癖なども詳しくチェックします。

検査結果をもとに一人ひとりに合わせた施術計画を立てます。運動力学に基づく独自の整体技術で骨格や筋肉のバランスを整え、正しい体の使い方を身につけていただきます。痛みやしびれを軽減するだけでなく、再発しない体づくりを目指します。

改善事例から学ぶこと

当院にはこれまで多くの脊柱管狭窄症やヘルニア、すべり症の患者さんが来院され、改善されてきました。共通しているのは原因をしっかり特定できたこと、そして患者さん自身が自分の体の状態を理解し、セルフケアにも積極的に取り組まれたことです。症状が長引いていても諦めずに適切なアプローチを続ければ、改善の可能性は十分にあります。

まとめと院長からのメッセージ

脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニア、すべり症、坐骨神経痛などは症状が似ていても原因や治療法が異なります。正確な診断と適切な対処法を選ぶためには、専門家による詳しい検査が欠かせません。自己判断で間違った対処を続けると症状が悪化したり慢性化したりする恐れもあります。

私自身も16歳のときに股関節の痛みで悩み、原因不明と言われ続けた経験があります。だからこそ原因がわからない不安や焦りはよくわかります。当院では30年以上の臨床経験をもとに、あなたの症状の本当の原因を見つけ出し、最短で改善へ導くお手伝いをします。腰や足の痛み、しびれでお悩みなら一人で抱え込まず、いつでもご相談ください。あなたの力になれるよう全力でサポートします。


院長:吉原

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