【5秒でご案内】症状検索ページもご利用ください

脊柱管狭窄症は何科へ?失敗しない科の選択

本日の予約状況

脊柱管狭窄症で何科を受診する?症状別選択ガイド

足を歩き進めるたびに腰やお尻、太ももに痛みやしびれが出てきて、数百メートル進むと歩き続けられなくなるような経験をされていませんか。そうした症状が出ると、多くの方が「これは何なのか、どこに診てもらいに行けばいいのか」と悩まれます。

今回は、脊柱管狭窄症でお困りの方が、どのような診療科で診てもらえばよいのか、そしてなぜそれぞれの医療機関を選択すべきなのかについてお話しします。

院長:吉原

症状が続くと、どこに相談したらいいのか迷ってしまいますよね。今日はその疑問にお答えしていきます

目次

診療科選びで改善への道が変わる理由

脊柱管狭窄症でお困りの方が最初に直面する課題が、「自分はどの診療科を受診すればよいのか」という判断です。実は、この最初の選択が、その後の改善経過に大きな影響を与えることになります。

なぜなら、医療機関によって診断方法も治療方法も大きく異なるからです。症状は同じでも、受診先によって提示される治療方針が異なる場合があり、その結果、改善経過に大きな違いが生まれることになります。

最初の受診先として選ばれることが多い整形外科

脊柱管狭窄症の症状が出た場合、最も多くの患者さんが最初に訪れるのが整形外科です。整形外科では、レントゲンやMRI検査を行い、脊椎の変性や神経圧迫の状態を画像で確認することができます。症状に対して保存療法(薬物療法や理学療法など)を行うか、手術療法の適応があるかどうかを判断します。

整形外科を選ぶメリットとしては、画像検査による客観的な診断が可能という点があります。一方で、デメリットとしては、画像検査では異常が見つからないのに症状がある場合や、画像検査では異常が見つかるのに症状がない場合など、検査結果と症状の不一致が生じることもあり、そのような場合には対応に困ることがあります。また、整形外科は待ち時間が長いことが多く、丁寧なカウンセリングを受ける時間が限られることもあります。

神経症状に特化した脳神経外科の役割

脊柱管狭窄症に伴う神経症状が強い場合や、脊髄圧迫が顕著である場合には、脳神経外科での診察も検討できます。脳神経外科では、神経学的診察に加えて、脊髄造影検査などのより詳細な検査を行うことがあります。

脳神経外科を選ぶメリットとしては、脊髄や神経に特化した専門知識を持つ医師による診察が受けられるという点があります。一方で、脳神経外科は脊柱管狭窄症の患者さんに対して積極的に手術を勧めることもあり、すぐに手術という方向に進むことへの不安を持つ患者さんもいます。

症状管理に特化したペインクリニック

脊柱管狭窄症による痛みやしびれをコントロールしたいという場合には、ペインクリニックという選択肢もあります。ペインクリニックでは、神経ブロック注射やその他の侵襲的な治療法を用いて、症状の緩和に重点を置きます。

ペインクリニックを選ぶメリットとしては、痛みの即時的な軽減が期待できるという点です。一方で、根本原因を解決するのではなく、症状を一時的に抑えるだけという点が課題となる場合があります。

それぞれの診療科の検査方法の違い

実は、同じ脊柱管狭窄症という診断でも、診療科によって行われる検査の内容が異なります。この検査の質と種類によって、原因が正確に特定されるかどうかが決まり、その結果として改善への道が見えるかどうかが決まることになります。

診療科主な検査方法特徴
整形外科レントゲン、MRI、CT画像中心の診断、一般的でアクセスしやすい
脳神経外科脊髄造影、脳神経学的検査神経学的所見を重視、より詳細な検査
ペインクリニック神経ブロック検査治療兼診断、症状軽減に特化

ただし、重要なポイントがあります。画像検査で異常が見つかったから症状が出ているのか、それとも別の原因があって症状が出ているのか、この判別が非常に難しい場合があるということです。実は、症状がない方でも脊柱管狭窄の画像所見が見られることは珍しくありません。

医療機関選びで見落とされがちな視点

医療機関を選ぶ際に、多くの患者さんが「有名かどうか」「大きな病院かどうか」という基準で判断されることがあります。しかし、本当に重要なのは別のポイントかもしれません。

丁寧な問診とカウンセリングがあるかどうか

脊柱管狭窄症の症状の原因は、実は複数の要因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。日常生活での姿勢、歩き方、過去のけがや病気、仕事の内容、その他の多くの要因が関係しています。これらの背景にある要因を丁寧に聞き出し、検査の前に原因を推察できる医療機関かどうかが重要です。

もし短時間の問診しかなく、すぐに検査や治療に進むような医療機関であれば、症状の背景にある本当の原因を見落とす可能性があります。

複数の角度からのアプローチが可能かどうか

脊柱管狭窄症を改善するには、単一の治療方法だけでなく、複数の視点から身体のバランスを整えるアプローチが必要です。例えば、脊椎の状態だけでなく、股関節の動きや足首の状態、姿勢や歩き方などを総合的に評価できる医療機関を選ぶことが大切です。

医師によっては、症状が出ている部分だけに目を向け、その部分の対症療法のみを行う場合もあります。しかし、症状が出ている背景には、その他の部分の機能低下が隠れていることが多いのです。

脊柱管狭窄症で何科を選ぶべきかの判断ポイント

では実際に、自分にはどの診療科が向いているのか、どのように判断すればよいのでしょうか。いくつかのポイントをお示しします。

症状の進行程度による選択

症状がまだ軽度で、数十メートル程度歩くと症状が出る段階であれば、整形外科で初期評価を受けることをお勧めします。ここで画像検査により、脊柱管狭窄の程度を客観的に把握することが大切です。

一方、症状がすでに強く、数メートルしか歩けなかったり、夜間の痛みやしびれで眠れないような状態であれば、より専門的な対応が必要なため、脳神経外科の受診も選択肢となります。

治療目標による選択

痛みを一時的に緩和したいという目標であれば、ペインクリニックの神経ブロック治療は即座の効果が期待できます。しかし、根本的な改善と長期的な予防を目指すのであれば、原因の特定と根本原因への対応ができる医療機関を選ぶことが必要です。

医療機関の検査体制による選択

受診を検討している医療機関の情報を事前に調べることが大切です。丁寧な問診を行うか、複数の検査方法を用いるか、患者教育に力を入れているか、患者の個別の状況に応じたカスタマイズされた治療計画を立てるか、こうしたポイントを確認してから受診することをお勧めします。

医療機関の受診と並行すべき選択肢

脊柱管狭窄症で症状が出ている場合、医療機関の受診は重要ですが、それだけでは十分でない場合があります。医療機関での治療と並行して、整体院などの専門的な施術を受けることで、より大きな改善が期待できることがあります。

これまで多くの脊柱管狭窄症患者さんを診てきた経験から言えることは、病院での診断と整体院での身体のバランス調整の両方が有効に機能することで、初めて根本改善に至るケースが多いということです。

整体院での評価が医療機関と異なる理由

整体院では、医療機関とは異なる視点から身体を評価します。画像検査には写らない、身体のバランスや動きの癖、筋肉の状態を詳細に評価することができます。例えば、股関節の動きが制限されていることや、足指が使えていないこと、腹筋の機能低下などは、画像検査だけでは見落とされることがあります。

これらの機能的な問題が実は、脊柱管狭窄症の症状を引き起こしている原因であることは少なくありません。医療機関では脊椎の変性を指摘されても、その変性が症状を引き起こしているかどうかの判別は難しいのです。

複合的なアプローチの有効性

医療機関で診断を受けた後、その結果をもとに、身体全体のバランスを整える施術を受けることで、症状の改善速度が大きく変わることがあります。一時的な痛みの緩和だけでなく、再発を防ぎ、長期的に健康な身体を保つためには、複合的なアプローチが有効です。

失敗しない医療機関の受診準備

脊柱管狭窄症で医療機関を受診する際には、事前の準備が大切です。ただ医者に診てもらうだけではなく、自分自身が主体的に情報を整理した上で受診することで、得られる情報の質が大きく変わります。

症状記録をまとめておく

いつごろから症状が出始めたのか、どのような時に症状が悪化するのか、夜間や朝方の症状の有無、これまで受けた治療とその効果などを時系列でまとめておくことが大切です。医師に正確な情報を伝えることで、より正確な診断につながります。

現在の生活への影響を明確にしておく

症状によってどのような日常生活の活動ができなくなっているのか、その具体的な内容を整理しておくことが重要です。例えば「買い物に行けなくなった」「家事ができなくなった」「趣味ができなくなった」など、具体的な影響を伝えることで、医師も治療目標を理解しやすくなります。

過去の治療経歴をまとめておく

これまでに他の医療機関を受診した場合は、その時の診断や治療内容、効果の有無などを記録しておくことをお勧めします。また、湿布薬や痛み止めなど現在使用している薬があれば、その情報も医師に伝えることが大切です。

症状が改善しない場合の判断ポイント

医療機関で治療を受けても症状が改善しない場合、新たな選択肢を検討する必要があります。この場合、医療機関の変更や、医療機関での治療と並行した他のアプローチの追加を考えることが大切です。

重要なのは、改善しない状態に甘んじるのではなく、原因を再度検討し、別の視点からのアプローチを模索することです。

院長・吉原

30年の臨床経験から言えることは、症状の背景にある本当の原因を特定できるかどうかが、改善の分かれ道になるということです。医療機関での診断も重要ですが、それと並行して身体全体のバランスを評価できる専門家の視点が大切です

脊柱管狭窄症は何科で治るのか、その答え

結論から言えば、脊柱管狭窄症で「どの科で治るのか」という問いには、単純な答えはありません。なぜなら、症状の原因が複数の要因から成り立っていることが多いからです。医療機関での診断と治療が必要な場合もあれば、身体のバランスを整える施術が必要な場合もあります。多くの場合は、その両方が必要です。

大切なのは、自分の症状の特性を理解し、それに応じて複数の専門家の視点を組み合わせることです。症状が出ている時点で、できるだけ早く専門家に相談し、原因を特定することが最も重要です。原因がわかれば、改善への道が見えてきます。

脊柱管狭窄症でお困りでしたら、医療機関での診断を受けた上で、身体全体のバランスを評価できる専門家に相談することをお勧めします。一人で悩まずに、専門家のサポートを受けることが、最短の改善につながります。


院長:吉原

どんなお悩みもお気軽にご相談ください

住所
広島県広島市西区草津新町2-8-9
電話番号
082-270-1266
定休日
日曜・月曜
ご予約・お問い合わせ
050-3645-3688
24時間受付中

気軽にシェアしてください
目次