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脊柱管狭窄症はなぜ冷やすと悪化するのか?4つの根拠

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こんにちは。整体院シェルパ・広島院の吉原和彦です。今日は、多くの患者さんから相談される悩みについて、しっかりお答えしたいと思います。

朝起きた時の腰痛や足のしびれで悩まれている方へ。あなたのその症状、もしかして脊柱管狭窄症ではありませんか?病院で診断を受けたものの、自分でできることがないか考えていませんか?ネットで調べていると「温める」「冷やす」というそれぞれの情報が出てきて、どちらが正解なのか迷ってしまう。そんなご相談が非常に多いのです。

30年以上の臨床経験から言えることは、この判断が実は非常に重要だということです。間違った対処をしてしまうと、症状が余計に悪化してしまうケースもあるからです。

院長・吉原

脊柱管狭窄症の対処法は、一般的な腰痛とは異なります。ここを理解することが改善への第一歩になるんです

目次

脊柱管狭窄症とはどんな状態か

まず基本から説明させていただきます。脊柱管狭窄症とは、背骨の中央を走る神経の通り道である脊柱管が何らかの理由で狭くなり、その中の神経が圧迫される状態を指します。年齢とともに脊椎周辺の靭帯が厚くなったり、椎体が変形したりすることで、このような状態が生じるのです。

症状としては、腰痛のほか、歩いていると足がしびれたり痛くなったりして、歩けなくなってしまう「間欠性跛行」が特徴的です。ベンチに座ってしばらく休むと、また歩けるようになるという症状です。これは神経の圧迫によって起こる症状であり、一般的な腰痛とは原因が異なります。

そしてこの違いが、冷やすべきか温めるべきかを判断する上で、極めて重要な判断基準になるのです。

なぜ冷やしてはいけないのか

一般的な腰痛は、筋肉の炎症が原因となることが多いです。そのため急性期には氷で冷やすことが推奨されます。しかし脊柱管狭窄症の場合は、話が全く異なります。

脊柱管狭窄症では、神経が圧迫されている状態が主たる問題です。実は、冷やすという行為がどのような影響を及ぼすか、知っていますか?身体を冷やすと、血管が収縮し、血流が悪くなります。すると神経の栄養状態が低下し、圧迫されている神経がさらに悪い状態になってしまうのです。

つまり冷やすことで、神経への栄養供給が減少し、症状が悪化する可能性が高いのです。だからこそ、脊柱管狭窄症では温めることが推奨されているわけです。

もう一つの理由があります。脊柱管狭窄症の患者さんの多くは、動く範囲に制限があります。痛みを避けるため、体を動かさなくなり、その結果周囲の筋肉が固くなります。冷やすことでさらに筋肉が硬化してしまい、この悪循環に陥ってしまうのです。

症状別の正しい対処方法

では実際に、どのように対処していけばよいのでしょうか。これも非常に重要な部分です。症状の出方によって、対応が異なってくるからです。

朝起きた時の腰痛がある場合

朝方に腰痛を感じる場合は、夜間に体が冷え込んでいることが多いです。このような場合は、就寝前に温かいお風呂に浸かることが効果的です。38度から40度程度のぬるめのお湯に、15分から20分程度浸かることをお勧めします。これにより血行が促進され、朝の目覚めの際の腰痛が軽減される傾向にあります。

また、就寝時に腰周辺を温めておくことも有効です。温かいタオルや、市販の温熱シートなどを利用されるのもよいでしょう。ただし、火傷のリスクがあるため、温度管理には注意が必要です。

歩行時に足のしびれが出る場合

歩いていると足がしびれたり痛くなったりする場合は、歩く前に温めておくことが重要です。出かける30分前に入浴するか、温熱療法を行っておくと、症状が出にくくなります。なぜなら、温めることで神経への血流が改善され、一時的にでも神経の圧迫症状が軽減されるからです。

外出前に十分に温めておくことで、歩行中の不快感が減少し、活動の質が向上する患者さんが多くいます。

慢性的に症状がある場合

症状が常に存在する場合は、継続的な温熱療法が必要になります。毎日の入浴習慣を確立し、さらに運動療法を組み合わせることが効果的です。単に温めるだけではなく、圧迫されている神経を解放するための筋力強化も同時に進める必要があるのです。

温め方の具体的なポイント

正しく温めることも非常に重要です。間違った温め方をしていては、十分な効果が期待できません。

まず、温度に関してです。熱すぎるお湯は避けるべきです。皮膚に直接的な熱刺激が加わると、かえって炎症を引き起こす可能性があります。38度から40度程度の「温い」と感じる程度が最適です。この温度であれば、血管を拡張させ、血流を促進するのに十分です。

次に、頻度と時間です。毎日15分から20分程度が目安です。長すぎる入浴は、かえって体を疲れさせてしまいます。また、温度が下がると効果が減少するため、一定の温度を保つことが大切です。

そして、タイミングも重要です。朝起きた時や就寝の30分前が、特に効果的です。朝は一日の活動に向けて血流を改善し、夜は睡眠の質を向上させることができます。

冷やしてはいけないというわけではない

ここで大切なお断りがあります。決して「冷やしてはいけない」というわけではない、ということです。症状の段階によっては、冷やすことが有効な場合もあります。

例えば、強い炎症が伴う急性期では、当初冷やすことで炎症を緩和させることが必要な場合もあるのです。ただし、これは本当に初期段階の限定的な場面です。脊柱管狭窄症と診断された後の慢性期では、温めることが圧倒的に推奨されます。

つまり、症状の段階や状態によって、対応を変える必要があるということです。これが、多くの患者さんが混乱してしまう理由なのです。

よくある質問にお答えします

Q. 温めるとしびれが悪化することはありませんか?

適切な温度と時間であれば、そのような心配はありません。ただし、極端に熱いお湯を長時間浴び続けると、神経が過剰に興奮し、逆効果になる可能性があります。先ほどお伝えした38度から40度程度、15分から20分という目安を守ることが重要です。

Q. 温めても改善しない場合はどうすればよいですか?

温熱療法だけでは改善しない場合は、それ以上の対策が必要です。神経を圧迫している靭帯や骨の形状改善には、単なる温めだけでは不十分な場合があります。この場合は、医療機関への相談や、整体による根本的なアプローチが必要になる可能性があります。

Q. 自宅でできる温め方以外に、何かできることはありますか?

はい、あります。軽い運動やストレッチも非常に有効です。特に、股関節や膝の可動域を改善する運動は、脊柱管への負担を軽減させます。ただし、痛みを感じる動きは避けることが大切です。痛みを感じない範囲での、ゆっくりとした動作が推奨されます。

根本的な改善を目指すために

ここまでお読みになり、お気づきかもしれません。脊柱管狭窄症の改善には、温めるという対症療法だけでは限界があるということです。実は、多くの患者さんが見落としていることがあります。

脊柱管狭窄症は、腰椎周辺の筋肉バランスの乱れが根本的な原因となっていることが非常に多いのです。長年の姿勢不良や、運動不足により、周囲の筋肉が衰え、脊柱管を圧迫する状態が生じているのです。

つまり、温め方を改善するだけでなく、身体全体のバランスを整える必要があるのです。これが、根本改善と一時的な症状緩和の違いになります。

当院では、このような観点から、患者さんの体を検査し、脊柱管狭窄症の根本原因を特定しています。単なる温め方のアドバイスではなく、骨格のバランスや筋力の状態を把握し、どのような改善が必要かを明確にします。その上で、運動力学に基づいた施術と運動療法を組み合わせることで、根本的な改善を実現しているのです。

あなたがもし、今まで様々な対処法を試してみたものの、十分な改善が得られていないのであれば、それは対処法そのものではなく、根本的な原因にアプローチできていない可能性が高いです。

院長:吉原

温め方も重要ですが、その先にある根本的な改善があることを忘れないでください

最後に

朝起きた時の腰痛や、歩行時の足のしびれは、本当に辛いものです。私自身、学生時代に同様の悩みを抱え、何度も医療機関を訪れました。その経験から言えることは、正しい情報を知り、適切に対処することの大切さです。

脊柱管狭窄症の場合、冷やすことが必ずしも正解ではありません。むしろ、温めることが推奨されます。ただし、温め方も重要ですし、その先にある根本的な改善も不可欠です。

もしあなたが、脊柱管狭窄症の症状に苦しんでいるのであれば、どうぞ一人で悩まずにご相談ください。当院では、あなたの体の状態を丁寧に検査し、根本的な改善へ導くお手伝いをさせていただきます。


院長:吉原

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