骨の髄までしゃぶりつくす奴ら！
うちの子どもたちは、鶏骨付き肉が大好きです。
軟骨までボリボリとかじって食べます。
三男坊なんて肉を食べずに軟骨のとこにかぶりついてます（笑）
誰に似たのか…ハイ、うちの奥さんです！
わたしは軟骨まで食べないんですが、奥さんはボリボリ食べます。
子どもたちもボリボリ…「骨の髄までしゃぶりつくす」なんていう表現
がありますが、まさにそんな感じです。
原始人は骨の髄を食べていたという説があります。
「親指はなぜ太いのか」（島泰三・著/中公新書）によると、
初期人類の主食は骨（！）だったそうです。
ライオンやハイエナなどのいるサバンナの草原で、肉食獣に
食べつくされたあとの残留骨を食べたというのです。
食べるためには食べやすい大きさに砕かなくてはならい、
そのために手に石を持ち、それを道具にして骨を砕いた。
それを安全な場所まで運んでから食べていたというのです。
砕いた骨を持って、安全な場所まで運ぶために２足歩行に
ならざるを得なかった、とこの本では推測しています。
我々の400万年前の先祖アウストラロピテクスは、狩猟で獣を
追っかけたのではなく、獣に怯えながらコソコソと獣の食べ残し
を持ち帰って食べていたようです。
追っかけていた歩行ではなくて、生き延びるために必死で逃げる
ことによって完成した歩行なんでしょうね。
わたしたちは何万年単位で初期人類が獲得した直立2足歩行が
失われる過渡期に生きているのかもしれません。
しかし今のところはまだ2本足で歩く機能を持っているわけですから、
しっかりその機能を使わなくてはいけません。
使わない機能は失われる、これは当たり前のことなのですから。
現代社会に生きる私たちのまわりには野生のライオンもハイエナも
いませんが、生き延びるために歩き続けたいものです。
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